追憶�� ページ24
僕は驚きで頭が回らなかった
前世の記憶を持っていて、ずっと僕に会いたくて
それで会いに来たってことか？
『なんで‥それを今言うの？』
『‥‥‥へへ、言っとかないと後悔するかなって』
そう言いながら笑う君に僕は目元が熱くなるのを感じた
僕は自分の指から指輪をとった
『‥絶対帰ってきて、これを返してね』
『‥え？これ‥』
『僕がずっとつけていたものだ。大事なものだから‥‥"君が"返しにきてくれ』
すっとAの手に握らせた
Aは驚きながらもぎゅっとそれを握り頷いた
『はい、必ず。そしてただいまって言いますね！』
そう言って彼女は祠の中に入って行った
雨は強くなり止むことはなく何時間も降り続けた
ラジオではホウエンの水没危機を伝えていた
誰にも伝わらない戦いをたった1人の女の子がホウエンを救うために命をかけていると言うのに
『ダイゴ、中に入ろう。君がこの雨で体調を崩してはいけない。ホウエンのトップだろう』
『トップの代わりなんていくらでもいる。ミクリ、君だって元はその実力があるものだ。それにーー』
『1人頑張ってる女の子を置いてここから離れることなんてできない‥』
『ダイゴ‥‥』
そして何時間も経って雨が弱まるのを感じた
雨が弱まり日差しがでてきた
『これは‥！まさか！』
『ああ！きっとAがやってくれたんだ！』
ラジオではホウエンの危機が去ったと報道され、人々は家から出て喜びを分かち合っている
なのにーー
『なんで‥でてこないんだ‥』
Aちゃんが一向に姿を現さない
なぜだ。あれから随分と時間が過ぎていて嫌な汗が出てきた
それからというもの僕は掟を破ってでも彼女の元に行こうとした。ミクリにそれを止められるが振り払っていた
『ダメだ！ダイゴ！掟を破ればお前にどんな罰がくるか！』
『そんなものかまわない！ホウエンを救った女の子がこの先で倒れてるかもしれない！ひどい怪我を負って動けないのかもしれないのに！どうしてほっとけると言うんだ！！』
『ミクリ、僕を止めたいのなら本気で来い。だけど、今の僕は簡単にはやられてあげられないよ』
その表情にいつもの柔らかさはなく、ヒュッと息を奪われたような感覚になった
これほどの覚悟とは‥
もう私には彼を止める術はないだろう
そう思い力を緩めるとダイゴは祠に体を向ける
すると、そこからはアブソルの背に担がれるように乗った彼女がいた
『Aちゃん！！！』
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遊星(プロフ) - 蒼空さん» 分かりました。お気遣い誠に、ありがとうございます。更新楽しみにしてます。 (2022年3月29日 23時) (
レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空(プロフ) - 遊星さん» ありがとうございます！遊星様もお気をつけてお過ごし下さい！明日以降で更新予定のためよろしくお願いします！ (2022年3月29日 0時) (レス) id: b8b12cd672 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 蒼空さん» 分かりました。体調に気を付けながら更新頑張ってください更新再開お待ちしてます。 (2022年3月28日 8時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空(プロフ) - 遊星さま コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！またすぐ再開します！♡書きたい話もあるので！再開したらまた読みにきてくださるととても嬉しいです！今後ともよろしくお願いします！ (2022年3月28日 1時) (レス) id: b8b12cd672 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。更新待ってます。 (2022年3月28日 0時) (レス) @page6 id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼空 | 作成日時：2022年3月14日 14時
