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ーーーAーーー
くっそ趣味の悪い服。
黒いスキニーはいい。
でも、トップスは趣味の悪いロンTだった。
胸が見えるように切り込みがあり、ヘソ出るくらい丈がめっちゃ短い。
こんなもん着てたら風邪ひくわ…
優斗「お前がキドラに入るなら、新太は自由にする。」
そう言って、優斗はでっかいチャームのついた首飾りを私にかけた。
『…クスリは絶対に使わないから。』
このカビ頭…
私は戸亜留市にいたときと同じ感情になる。
わかってる。
多分、もう鬼邪高には戻れない。
クスリを作るなんて絶対に嫌。
なんとかして、こいつらと一緒にでも
警察に捕まろう。
もうそれしかないと思っていた。
ここに来てもう4日。
新太はあれから見ていない。
秀斗「乗れ。」
私は車に乗せられた。
『新太は？』
秀斗「あー、下っ端は団地の番犬させてる。ま、何人かは戻ってくんだろ。」
『…どういうこと？』
私が問うと、秀斗はヒャハハと気味悪く笑った。
秀斗「お前は知らなくていい。」
は…？
何が起きてんの…
私は車から出ようと身体を動かすと、秀斗がガンと手を車の窓に当てた。
秀斗「…今出たら、仲間に新太を殺すよう連絡するけど？」
『…このクズ』
秀斗は大人しくなる私を嘲笑って、顔を近づけて小声を出した。
秀斗「教えてやろうか？…」
秀斗が私に耳打ちをする。
"新太を問い詰めて、私との繋がりを吐かせた"と。
秀斗「あいつ、血反吐吐くまで言わねぇからよ。…お前にクスリ盛るつったら、慌てて吐いたわ…ヒャハハ」
『てめぇ…』
私は怒りのあまり、身を乗り出して金髪の胸ぐらを掴んだ。
秀斗「おっと！いいのか？」
秀斗が携帯を取り出し、わざと掲げた。
私は手を離し、やり場のない怒りを込めて、前座席を蹴る。
…こいつ
…絶対に許さない。
優斗「そろそろいくぞ。」
優斗が車に乗り込み、私は絶望団地から抜け出した。
私は感情を捨て、ただ前を見ていた。
15分くらい走っただろうか
そろそろSWORD地区を抜ける…
その時、
ブォンと2台のバイクが横を通り過ぎ、
車の前で止まった。
ハッとして、前を覗く。
『え…』
でっかい図体をした2人がバイクから降りてこっちに向かってくる。
そいつらは、
また懐かしい顔をしていた。
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ななし(プロフ) - maschera0411さん» みなさまコメントありがとうございます！続編、書きはじめちゃいました！よろしくお願いしますっ！ (2020年1月13日 16時) (
レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
maschera0411(プロフ) - 楽しく拝見させていただいてます。続編……楽しみにしてますね (2019年12月5日 14時) (レス) id: 0853a8ef5d (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - つばきさん» 素敵なコメントありがとうございます！とても嬉しいです。私も最後まで読んでいただけて幸せです。今は中編はじめたので、そちらもよければお願いします。 (2019年12月1日 14時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - shiorimaiwwさん» コメントありがとうございます。私もなんか寂しい気持ちです。また、続編書けたら頑張りますね！ (2019年12月1日 14時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 詩暢さん» 最高だなんて…ありがとうございます！嬉しいです！！また作品をお見せできるよう頑張りますね！ (2019年12月1日 14時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし
| 作成日時：2019年11月7日 1時
