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ーーーAーーー
もう無理。
痛い。
心が痛い。
『あー、そういう事ね。勝ったら私と付き合わないといけないもんね。』
竜「は？それは… Aだって他に好…」
『すいませんでした。やる気なくなるよね。じゃあね！』
スタスタと王子達から離れ、ドアに向かった。
服部「ん？？ えっ！！Aさん？Aさんっ？？」
私は竜を見もせず、バタンと扉を閉めた。
ーーー
ばっかみたい。
“好きでもねぇやつと一緒になるとかありえねーだろ”
好きでもないやつって。
そう思われてたんだ。
ならなんで、
あの時キスしようとしたの？
王子選手権？
なにそれ。
もうやめたい。
全て。
私は理事長室へ殴りこんだ。
理事長「ど、どうしたんですかいきなりっ…」
ノックして返事を聞く前にドアをあける。
私がすごい形相で立っていたものだから、理事長は大きな椅子からズルッと落ちそうになった。
『なんなんですか。』
「えっ！ど、どうしたんですか急に…」
理事長はビビリながら身体を縮こめた。
『こんな契約、詐欺です。』
「な、、」
『なんで私が、伝説の王子と付き合わないといけないんですか。アホらしい。』
「あくまで盛り上げるためのもので… 形式上ってだけなんですが…」
『にしても、おかしいと思います。』
おかしいってか、馬鹿馬鹿しいでしょ。
理事長は、うーんとしばらく黙っていた。
「何故急にそんなに嫌になったんですか？」
『それは…』
だってさっき…
竜に言われた言葉がしんどくて。
私はぐっと唇を噛んだ。
「別に本当に付き合えって言ってるわけじゃないんですよ？あくまでパフォーマンス。それとも何ですかね…」
理事長は、黙りこくる私にマウントするように、
背筋を伸ばし始める。
「本当に好きな人でもできたとか？」
『え…』
なにそれ。
そんなこと…
ない。
ない、よね。
私は一瞬固まり、それから首を振った。
『あるわけないじゃないですかっ…』
「なーら！」
理事長は大きな声で私の口を封じた。
「出来ないことないですよね？何が不満なんですか？」
理事長にしてやられた。
私が断れば、好きって認めてしまう。
だめだ。返す言葉が出てこない。
もう逃げたい。
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愛菜(プロフ) - こんにちは、はじめまして。お話読ませて頂きました!!竜とは無事結ばれたと思っていいのでしょうか？やきもきしながら楽しく読ませて頂きました。ご苦労様でした!! (2021年8月19日 16時) (
レス) id: ec8eca325c (このIDを非表示/違反報告)
angel(プロフ) - 付き合った後の2人が見たいです(≧∇≦)続篇お願いします！ (2019年12月20日 16時) (レス) id: 452da7dd64 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 美空さん» 一応、これでシリーズは完結になります。その先の続きは短編で書きたいなぁとは思っています！最後まで読んでいただき、ありがとうございました(*^^*) (2019年8月29日 17時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
美空(プロフ) - これで完結でしょうか？そうだとしたらお疲れ様でした！ストーリー展開にすごく引き込まれました！またプリロワで新作を作って欲しいです！本当にできたらで構いません。とても楽しませてもらいました！これからも頑張ってください！ (2019年8月29日 17時) (レス) id: c52258fc3c (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - ちーさん» わ！本当でしたね！気がつきませんでした(;o;)笑 ご指摘ありがとうございます！直しました(^^)完結に向けて頑張ります^_^ (2019年8月15日 1時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし
| 作成日時：2019年7月25日 1時
