Don’t bother me.2 (prince of legend)

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ーーーAーーー



「いいんじゃねーの？」



『え…』



そんなこと言われるとは思ってなくて、私はどういうリアクションをとっていいかわからなかった。


てか、なんでそんなこと言われなきゃいけないの？




竜は終始機嫌がよくないみたいで、そのままステージ裏から出て行った。



せっかく再会できたのに。


なんでこうなるかな。



尊人「あーあ。」



尊人はやれやれと首を振っている。


いやいや、あんたのせいでしょうが。


変な事聞くから…



前みたいに、話せるようになりたいのに。


『ちょっと、いってくる。』




私は竜の後を追った。




ーーー



人がたくさんいたけど、すぐわかる。


だるそうに歩く姿。


私は持ってたポシェットを振って、トンっと背中に当てた。



ピクッと止まり、振り返る。



私はムッとした表情で竜の顔を見た。


「…なんだよ。」



『なんだって何よ。』



「行かなくていいのかよ。待ってんだろ？」



『・・・。』



それはそうだけどさ。



なんか竜に言われるのは違う気がする。




「…まぁいいよ。また学校でな。」



そのまま前を向いて、歩いていこうとする竜。


あんな事しといて、そんな態度とるわけ？


わけわかんない。



私はもう一度、背中を叩いた。




『…無視したらぶっとばすからね。』



竜はチラッと振り返り、気が抜けたようにフッと笑った。





「バーカ。じゃあな。」





竜が笑っただけで、心がすっと楽になる。


なんでだろ。


前と同じように戻れたからかな。





私はそれから、みんなのところへ戻った。



ーーー




ファミレスに集まり、ドリンクバーを頼む。


ちょっとくらい、外食で贅沢してもいいよね。

ふわふわのオムライスに感動していると、

陸くんがハンバーグを切りながら、私に質問してきた。


陸「Aさんってさ、どういう人が好みなの？」


海司「うわ！それ俺も気になる。」



『え、急に、何！？』



みんなが身を乗り出して顔をみてくるから、私は咄嗟にコーラをとり、ストローを加えた。



光輝「そんなこと聞くなよ。」


尊人「いーじゃん。いーじゃん。」



海司「たとえばさ、王子の中だと誰が好み？」



王子って。


君らもでしょうが。



はぁ。楽しそうにしちゃって。





『みんなかっこいいんじゃない？』



それじゃ答えになってない！と皆からツッコミが入る。



はぁ、何が面白いんだか。

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