Don’t bother me.2 (prince of legend)

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ーーー光輝ーーー



やっとAさんの素の笑顔が見れた。


ここまでめちゃくちゃ緊張したけど、誘ってよかったな。



幸せそうにパンケーキを食べるAさん。



めっちゃ可愛い。




って、見とれてる場合じゃかった！



あの日の告白、変な感じに終わっちゃったし。


ハル先輩がAさんにキスなんてするから、

焦っちゃったのは事実だけどさ。



パンケーキを食べ終わった後、アイスコーヒーを頼んで、意を決した。




「あのさ、Aさん。」



『ん？』



ストローを回していた手を止め、Aさんは俺の顔をみた。



俺が真剣な表情だったからか、


Aさんは何か察したように、そっと手をテーブルから降ろす。



「あの日、俺、Aさんに…」




緊張して喉が詰まる。




俺は深呼吸して、Aさんの目をみた。





『…ごめんなさい。』




「えっ…」





張り詰めた緊張感が、バーンと頭で弾け、真っ白になる。



今、俺、フラれた？



今までずっと想ってきたのに？







『その、私焦って勝手に帰っちゃって…』





ん？


これは…



まだ、セーフかな。


絶対に諦めたくない。





『告白みたいな感じだったから…。私の勘違いじゃ無ければ…』




「…勘違いじゃないよ。」



ドキドキしながら顔をあげると、

Aさんはすごく困った表情をしていた。




「俺の気持ちだから。」




『うん…』




「俺、まだAさんに好きになってもらえるような男じゃないのはわかってる。」




『でも、私…今は…』



Aさんは、姿勢を直し、テーブルに手を置いた。



やばい。


その先を聞いたら…





「待って！言わないで！」



俺は咄嗟にAさんの手を上から抑えた。


彼女の頬がふわっとピンクに染まる。



俺は重ねた手を見て、もう一度彼女の目をみた。



お互いの心臓の音が聞こえそう。


この感じ、前もあった。


勘違いじゃない…はずだよね？







「今は何も言わないで。俺、頑張るから。」




『え、ちょっと…それは困る…』




決めた。



俺、もっと、攻めていく。








「困ってほしいよ。少しは俺のことで。」






今度は君が俺の事見てよ。

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