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―――A―――
…私の頭は無事だった。
でも、その中は爆発してる。
『・・・っっ！！』
今、完全にマトリックス状態で止まっている。
そう、
天堂くんに支えられて。
私の顔は真上に向いていて、
すぐ上には、天堂くんの顔。
バチっと目が合い、
2人とも、はっと息を止めた。
映画のワンシーンだったら、
この後、寄り添ってキスする場面。
天堂くんの顔が、沸騰しそうなくらい、カーッと赤くなっていく。
そして、多分、私もそう。
『っっ、ごめんなさい！！』
「ごごご、ごめんっ！！！」
私達はその場をバッと離れ、後ずさりした。
流石にこれは、照れる！
「いっ、いや、い、今のは、そのっ…」
天堂くんは両手を前に出しながら、
違う違うっ！と横に振った。
私も両手を前にして、動揺する天堂くんをなだめるように、手を動かした。
『え、あ、う、うんっ！大丈夫…。』
「・・・。」
『・・・。』
… シーン
な、
なんだこの状況。
「…うっわ！まじ、恥ずかしい…」
天堂くんがムンクのように、顔を手で覆った。
焦る天堂くんと、この小っ恥ずかし感じ。
なにやってんだろ、私達。
変な状況すぎて、、、
『…あははっ 、、 』
何故か笑いがこみ上げてくる。
私が笑いだすと、
天堂くんも、照れ笑いをした。
『もー、何やってんだろ。ごめんなさい笑』
私が頬を包みながら、謝ると、
天堂くんは私に歩み寄りながら、手を横に振った。
「ううん！すごく良かったよ。さっきの。」
『へ？』
「あっ！！、いやいやっ、さっきのって、
さっきのあれじゃなくてっ…
Aさんのステップ。」
『ふふふ。…ありがとう。』
天堂くんは、すうっと息を吸って、すごく朗らかな顔になった。
「あ、、、今のAさん、すごく自然。」
『…え？』
天堂くんはもう一歩、私に近づいてきた。
そして、また、ダンスを組める距離になる。
天堂くんは、嬉しさをかみ締めるような表情で、
じっと私の目をみた。
「いつも、それでいて欲しいな。」
『えっ… 』
「初めて入試で会った時みたいに。
俺 …ずっと、仲良くなりたかったんだ。」
思い返せば、天堂くんはずっと話しかけてくれてた。
私、もう、この人を避けるのは無理かもしれない。
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ななし(プロフ) - ゆなさん» 嬉しいです！ありがとうございます！最後まで読んでいただけたら嬉しいです！ (2019年12月1日 16時) (
レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 初めまして、とても素敵な小説ですね。読むのが楽しみです (2019年11月5日 19時) (レス) id: 3d72f20392 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 秋和☆°・.。さん» ありがとうございます！！頑張って完結させますね(*^^*) (2019年8月2日 1時) (レス) id: f172c4d98f (このIDを非表示/違反報告)
秋和☆°・.。(プロフ) - 続編の公開待ってます！ (2019年7月21日 2時) (レス) id: fd8f2345ac (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 雫さん» ご指摘ありがとうございます！直しますっ！ (2019年7月6日 19時) (レス) id: f172c4d98f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし
| 作成日時：2019年6月27日 4時
