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―――A―――
「そう、そこで足を…」
『えっ、、あっ… 』
「いや、そっちじゃなくて、左足…」
天堂くんは、私の隣に立ってゆっくりステップを踏んでいる。
「うん！そう。オッケー、
ぁあっ！そっちじゃなくて…」
ほんっとうに、私ってセンスない。
これじゃ、酔っ払いサラリーマン…
酷い有様。
それなのに、天堂くんはすっごく丁寧に、
優しく教えてくれている。
…本当に、良い人。
『あーもっ…！ ごめんなさい…』
私は右隣にいる天堂くんに話しかけた。
「んー。あと少しなんだけどな。」
『…それは、、どうでしょうか…』
あと二週間…
無理 無理 無理！！
「ちょっと、組んで踊ってみようか？その方がバランスとれるかも…」
天堂くんは踊りの練習に入ると、いつもと違って
すごく真面目な表情をしていた。
さっきまで緊張するとか言ってたのに…
実際、私の方が緊張していた。
いつもみんなからキャーキャー言われている天堂くん。
ただの可愛い男の子かと思ってた。
…ちょっと男らしいかも。
「手、出して。」
天堂くんは、すっと私の前にたち、両手を差し伸べてきた。
「ゆっくり、いくよ？」
え、待って待って…
き、緊張するっっ！！！
天堂くんが、下から私の手をすくった。
「いーい？ さんはいっ…」
いち、にっ、さん
いち、にっ、さん…
天堂くんがゆっくりとリズムを取ってくれている。
私は足元をみながら、必死で教わったステップを踏んだ。
あ、
あれ？
で、できてる？？
さっきまでグラついていたのに、天堂くんの言ったとうり、軸のバランスが取れた。
「おっ！いいねっ。できてるよ、」
『…すごい。』
支えてられているおかげで、かなり踊りやすい。
天堂くんが腰に手をあててしっかりと…
え、、、？
こ、腰…！！
っっ！！
わわっ！！！
ち、近っ…！！！！！
急に我にかえり、ものすごく接近していることに気がつく。
そして、バタバタと自分の足が、リズムに外れていった。
「え、Aさ…」
『わ…』
私は自分で、自分の足首を後ろから蹴っ飛ばし、
そのまま後ろへ完全に体重が傾いた。
「 あぶないっ！！ 」
…たおれるっ！！
私は床に頭を打ちつけると思い、
思いっきり目を瞑った。
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ななし(プロフ) - ゆなさん» 嬉しいです！ありがとうございます！最後まで読んでいただけたら嬉しいです！ (2019年12月1日 16時) (
レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 初めまして、とても素敵な小説ですね。読むのが楽しみです (2019年11月5日 19時) (レス) id: 3d72f20392 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 秋和☆°・.。さん» ありがとうございます！！頑張って完結させますね(*^^*) (2019年8月2日 1時) (レス) id: f172c4d98f (このIDを非表示/違反報告)
秋和☆°・.。(プロフ) - 続編の公開待ってます！ (2019年7月21日 2時) (レス) id: fd8f2345ac (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 雫さん» ご指摘ありがとうございます！直しますっ！ (2019年7月6日 19時) (レス) id: f172c4d98f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし
| 作成日時：2019年6月27日 4時
