＊No.1 or 2？《HiGH&LOW THE WORST 》新章

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ーーー村山ーーー



ナオミちゃんがめずらしく奢ってくれるっていうから、ITOKANに来た。




相変わらず、飯はうまい。




そしたらしばらくしてスマホをいじりだし、




ふふっと謎に笑い出した。








関「どーしたんすか？ニヤニヤして。」



ナオミ「え？あー、この間ね…」




そう言って、ナオミちゃんが話し始める。









まさかの、




Aちゃんの話。





しばらく止まってた心臓が、急に動きだしたみたいに、ドキッと脈打つ。




関「ぇえ！？Aちゃんが？ここに！？」



関はキョロキョロと辺りを見回した。


能天気なやろーだ。まったく。



ナオミ「結局、8人、一人でぶっとばしたんだって。すごいよね。あんな可愛いのに。」









てか、山王第一の頭をやったって…


やっぱ強ぇー。




古谷「相変わらず暴れてんのな。」




古谷はそう言って、俺の方を見た。


関もつられるように、恐る恐る俺を見る。


そしたらナオミちゃんまで、ニヤニヤと俺を覗き込んできた。





「なんだお前らっ」






ナオミ「いまね、海行ってるんだって。」




そう言って、ナオミちゃんはスマホを俺らに見せた。






そこには、少し照れ臭そうに笑うAちゃんが、水着姿で写っていた。


そして、その隣には…




関「うっほ！」



古谷「・・・。」






ナオミ「私があげた水着。可愛いでしょ？」




関は水着姿のAちゃんを見ないように、

ぱっと手で目を隠した。






うん、めっちゃ可愛い。



だけど、



その横にはぴったりと、楓士雄ちゃんがついていた。






ナオミ「デート…かな？」




「っ！」



危うく飲んでた水を溢しそうになり、


古谷が呆れるように上を向いた。




関「ちっ、ちがいますよ！…ねぇ？」





関が気を遣って少し大きな声を出す。


ったくもー。



逆にバレバレじゃねーか。


俺は関を完全に無視した。





ナオミ「いいのかなー？」



面白そうに見やがって…





「んなこと俺に聞くな。」







ナオミ「ふーん。」



俺がそう返すと、ニヤつきながら、


含みをもって顎をさする。





「…なんだよ。その顔は。」




わかってますよ的な。



あー、もー。



めんどくさそうに目線をあげると、



ナオミちゃんはもうニヤついてなかった。


はぁ、と呆れ顔になってやがる。




ナオミ「Aちゃんも大変ね。」




「はい？」




ナオミ「別に。」




なんだよ。



ムカつくな。

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