＊No.1 or 2？《HiGH&LOW THE WORST 》新章

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ーーーAーーー






ジャム男「このバイクめっちゃかっこいいっすよね！」



司「おー、これ？」




テーブルにカタログを広げながら、ジャム男と司がカフェでくつろいでいる。



ジャム男「あー！めっちゃ欲しいっす！」


司「お前免許ないだろ。」



司がすぐにつっこみ、ジャム男はへへと照れ笑いしていた。





何故、こんな溜まり場みたいになってしまったんだろう。




はぁー…



夏休みなのに、これじゃ学校とかわらん…



『…あのさ、あんたらもやることないならバイトでもしたら？』




私がそう言ってコーヒーを持ってテーブルに近づくと、ジャム男はしゃんと座り直す。




ジャム男「俺だって探してるんすよ？ここ募集してないんすもんね、マスター？」




マスター「え？あ、うん。」



マスターはキッチンから顔を出し、聞こえてるのかわからないけど、とりあえず返事をしていた。




ジャム男「どっかいいバイトないっすかねぇー」



司「ま、そのうち見つかんだろ。」






司の前にコーヒーを置くと、


私の手を見て、大きな目でこっちを見上げてきた。





司「その手どーした？」






『え？ …あー、』



昨日の殴り合いで、拳にアザができてる。



司「喧嘩したろ？」



やばっ…



マスター「結局あの後どーなったの？」



マスターが興味津々でこっちに顔を出す。





ジャム男「え？誰とすか！？」




司「やっぱりな。」





もう。





『いーの。勝ったから。』






マスター「えっ！？男8人いたよ？」



マスターは目を丸くして、青ざめる。



ジャム男「えーなになにっ！？！？」



司「8人て。」



マスター「うわ…Aちゃ…ほぉ…まじ…か。」

　


恐ろしいものを見るように、私の顔を覗くマスター。


結局、昨日の一部始終を話すことになり、

マスターは、悪い奴らじゃなかったことに、ほっと胸を下ろしていた。





『じゃ、そろそろお会計してくれる？』




ジャム男「うっす。あ、そういえば、10日っすよね？海！」



司「そーだな。Aも行くだろ？」




『え？行かないって。バイトあるし。』





そう言って2人の会計をしていると、マスターがお？と口を挟んだ。





マスター「あ、俺実家の用事があって、店一週間締めるから。Aちゃん、行っておいでよ。」




え…


えええ…




ジャム男「おー！まじっすか！」




司「決まりだな。」




海…



こりゃ、逃げられそうもない。

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