漆黒のアイドルはギリの兄【REN.N】

ギリの兄 12 ページ13

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朝。


大学は2限からで、いつもより遅めに起きる。


リビングに入ると、


テーブルには父と廉くんが既に座っていた。









父「廉くん、今日は仕事休みか？」



廉「はい、今日は大学だけです。」



父「そうかぁ。お仕事と勉強の両立は大変だろう？」

父「Aも見習って欲しい。」



「お父さん、今なんて言った？」









私のことをディスるのはいいけど、


廉くんの前ではやめてよ！


お父さんは私の存在に気づいて、おお、おはよう。とだけ言った。









廉「おはよ。」



「お、おはよ...」



父「お前、まだなじめないのかっ。」



「う、うるさい！」



諒「違うのよあなた。Aちゃんは廉のファンなのよ。」









りょ、諒子さん！


何も言ってないのに...


やっぱり気づかれてたのかぁ...


それとも、廉くんが言った！？









父「え、そうなのか！？」


父「父さんそんなの聞いてないぞ！」



「そんな恥ずかしいこと言えるかっ。」




廉「ははっ、ホント仲良いですよね。」




「わ、笑われたぁ...」









チラッと廉くんの方を向くと、


いつも画面でみているのと同じような笑顔で笑っている。


うわ...無理だ...カッコよすぎる。









諒「廉〜。」

諒「今日大学2限からよね？」



廉「そうやけど。」



諒「Aちゃんと一緒に登校したら？」



「ブフッッ！.......っっへっっっ！？」









い、一緒に、登校！？








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