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『こいつ言うな。神様やぞ』
「「は？」」
『やーかーらー！神様！』
私は誠也くんと目を合わせてパチパチまばたきする。
これが神様？
さっきからキャイキャイ騒がしくて、全然神様っぽくない。
「どうすっかなー」
「ほんまに神様なんかな」
『ほんまやで！この前Aちゃんのお願い叶えたげたやん』
最近お願い事なんかしたっけ。
いまいちピンと来なくて首をひねったら、肩の辺りを揺さぶられた気がしたけど、誠也くんが「触んな」とドスを効かせるとその感覚は治まった。
随分聞き分けの良い神様だ。
『よっちゃんがひっこししませんように』
「それって」
『Aちゃんが"かみさまへ"てお手紙くれたから、奮発して叶えたげたのに〜！』
覚えてる。
小学生の時、仲良しのよっちゃんが引っ越しすると聞いて、どうにかしなきゃと思って神様にお願いしたのだ。でも、あの手紙どこにどうしたっけ。
『思い出した？よかった〜！』
「う、うん。でも、そのお願いしたの小2とか」
『あ〜、確かにAちゃんちっちゃかったねぇ』
「全然"この前"とちゃうやん！」
あ、神様にツッコんでしまった。
こんなラフな感じで良いんだろうか。さっきまでの恐怖はすっかり無くなっていた。
誠也くんは相変わらず険しい顔をしているけど。
「なんで神様がAに、人間に憑くねん」
「えーそれ言うたら告白になるもん」
「言えや」
「ムードとか大事にしたいタイプやねんけどなぁ」
「言、え、や！」
誠也くんの剣幕に神様も観念したらしい。はぁ〜と大袈裟なため息を口にして話し始めた。
「俺、昔からここら一帯守ってて、それなりに崇め奉られてきたんやけど」
「うん」
「…ちゃんと相槌うってるAちゃん、かわいい」
「そういうのいらんねん！」
「お前はうるさいなぁ。ここ数十年、君ら人間からの放置プレイが過ぎるねん」
誠也くんは思い当たる節があるのか、あぁ、と納得の声を漏らした。
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黒雷憂無(プロフ) - コメント失礼します。神様のねがいごとの長編見てみたいです！ (3月10日 1時) (
レス) id: 3082381280 (このIDを非表示/違反報告)
三十谷みそ(プロフ) - シキさん» シキさん、コメントありがとうございます！うわ〜嬉しい！ぜひ長編をお待ちくださいませ！ (2022年12月7日 22時) (レス) id: 0083c24134 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - コメント失礼します！神様のねがいごと、めちゃくちゃ続き気になります！よければ長編楽しみにしてます♡ (2022年12月7日 3時) (レス) @page39 id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
三十谷みそ(プロフ) - yuksaさん» yuksaさん、コメントありがとうございます！読みたいと言ってもらえると書きたくなりますね(笑)嬉しいです。続きアップできるようにがんばります。 (2022年12月3日 0時) (レス) id: 0083c24134 (このIDを非表示/違反報告)
yuksa(プロフ) - はじめまして。神様のねがいごとの続き、すごい読みたいです。面白かった！ (2022年12月3日 0時) (レス) id: 1137319ed0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三十谷みそ | 作成日時：2022年4月6日 23時
