青信号希望(佐野) ページ19
1/3 (同期)
『頬をつねってさしあげる』のアフター
ドアを開けたら、同期が襲われてました。
いやいやいや、まさかね。
ここはみんなの楽屋やで
そんなことあるはずないやんな。
深呼吸して、一旦閉めたドアを開けてみた。
「え？あ！晶哉！！！」
「現実やったぁぁぁ！！」
馬乗りになってる誠也くんを引っぺがして、Aの手を掴んで全力で走る。
楽屋を出る時、背中に感じた殺気は気のせい！きっと気のせい！
廊下を駆け抜けて、階段を降りる途中でAが声を上げた。
「ストップ！晶哉ストップ！！！」
「へ？」
「わぎゃっ！！！？」
急ブレーキかけて振り向いたら、止まれなかったAが思いっきり俺の胸に飛び込んできた。
「っつぅ〜〜〜」
「ごめん！大丈夫？！」
踊り場の真ん中で鼻を押さえてプルプル震えるAに、慌てて謝る。
すぐ隣に立つと、引きで見るよりちっちゃく見える。えいって押したらぽてって倒れそうな感じ。めちゃくちゃ引っ張ってもたけど、手とか痛くなかったかなぁ。
そんなことを考えていたら、Aが勢いよく顔を上げた。
「速すぎん？！！」
あ、ちょっと鼻赤くなってる。かわいい。
「めっちゃ、息切れた！」
それだけ言うと、スタミナの切れたAはもっかい、今度はポスンと俺の胸元に収まった。
うわ何これ。小動物やん。
むにむにと押し付けられる頬となにがしの柔らかさに、意識が持ってかれそうになるのを我慢しつつ、よしよしと頭を撫でてみたら、Aはそのまんま体重を預けてきた。
……こんなん誠也くんじゃなくても襲いたなるよ。
「晶哉？」
「わ！え、何？！」
「や、なんかぼーってしてたから」
「そ、そう？」
「うん。まぁええんやけど。それより、さっきはほんまに助かった！！」
「あ、うん！無事で？良かった！」
楽屋に入った瞬間、Aの上に覆いかぶさるみたいに誠也くんがいて、二人の顔の近さに慌てて引き離したけど、正直無事だったのかどうかも分からへん。
キスの一つくらいはしてたんちゃうかな。
そう思うとなんかムカムカしてくる。
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黒雷憂無(プロフ) - コメント失礼します。神様のねがいごとの長編見てみたいです！ (3月10日 1時) (
レス) id: 3082381280 (このIDを非表示/違反報告)
三十谷みそ(プロフ) - シキさん» シキさん、コメントありがとうございます！うわ〜嬉しい！ぜひ長編をお待ちくださいませ！ (2022年12月7日 22時) (レス) id: 0083c24134 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - コメント失礼します！神様のねがいごと、めちゃくちゃ続き気になります！よければ長編楽しみにしてます♡ (2022年12月7日 3時) (レス) @page39 id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
三十谷みそ(プロフ) - yuksaさん» yuksaさん、コメントありがとうございます！読みたいと言ってもらえると書きたくなりますね(笑)嬉しいです。続きアップできるようにがんばります。 (2022年12月3日 0時) (レス) id: 0083c24134 (このIDを非表示/違反報告)
yuksa(プロフ) - はじめまして。神様のねがいごとの続き、すごい読みたいです。面白かった！ (2022年12月3日 0時) (レス) id: 1137319ed0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三十谷みそ | 作成日時：2022年4月6日 23時
