花に泣く (ページ37)

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第８４把　ドジっ子三輪先輩ページ37

三輪先輩は学長にお茶を買ってきてくれ、と頼まれたのだが「追いつけたら写真
撮って貰おう」という欲が働いてしまって、お茶を買い直してきたらしい。

自分の気持ちに正直すぎやしないか？

三輪「あ、じゃあ私はここで」

『はい。気を付けて』

三輪「うん。…あの、小繁縷さんのこと、Aちゃんって呼んでもいいかな？」

『え？』

私は突然のお誘いに間抜け面を見せる。

三輪「あっ、ゴメンね！？さっき会ったばっかなのにおこがましいよね！！？」

『いや、そんなことないです。すごい、嬉しいです！じゃあ、私も霞先輩って呼びます！」

三輪「(こ、後輩に名前呼び…！？)今日、私に隕石落ちてくるのかな？」

『え？』

霞先輩はまるで「感無量」と言わんばかりに綺麗なガッツポーズをキメた。

そして、そのまま電話番号やラインを交換した。

三輪「じゃ、私はここで！またね、Aちゃん！」

『はい、また交流会で。霞先輩』

霞先輩は周りにお花を飛ばし、「うふふふ」と笑いながらスキップで戻っていった。

……何か、あまりにも善い人過ぎて拍子抜けしちゃったな…。