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第50把 あの子じゃない誰か。 ページ3

普段のAからは考えられないほどの、殺気が流れる。



Aが何もない所に手を伸ばすと、そこから一本の刀が現れた。
Aが刀を振ると、キノコ頭は真っ二つになって消滅した。




「……これが、今の体か」




Aの手から刀が消えると、自分の腕を回したり、軽くジャンプしたりする。
赤い目は釘崎と呪いの方向を見た。




「娘、何をしている。そのような低級、簡単に祓えるだろう」

釘崎「……アンタ、誰? Aじゃない」

「はぁ、この娘はAというのか」




Aの姿をした誰かは目を見開く。




「女の体か。前の体は男だったから、私に合ってるな」




誰かはコロコロと笑う。
16歳の少女ではなく、大人の女性のような。




「……ん、そろそろか。やはり久しぶりに開眼したばかりでは時間が少ない、な……」




赤い目は瞬きすると、緑の目に戻った。

第51把 待っていた助け→←第49把 赤い目をした誰か



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作者名:ほむら | 作成日時:2020年11月29日 17時

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