どうすれば ページ23
和「昨日の歌、どうでした？」
「…すごく、感動したよ。二宮の気持ち、ほんとに嬉しい。…でも、ごめん。まだ、二宮の気持ちに応えられない…」
悲しい。
好きなのに、彼の気持ちに応えたいのに、できない。
傷つけたくないのに、俺の言葉で暗い表情にさせるなんて。
辛い。
和「…そうですか。」
「ごめんね…」
和「…大丈夫です、俺、いつまでも待ちます。翔先生が俺の気持ちに応えてくれるまで。」
俺はどうすればいいんだろう。
二宮のことを考えるなら突き放したほうがいいんだろうけど、嫌だ。
でも付き合ったら世間から冷たい目で見られる…
ニノside
花火が打ちあがる。
花火はきれいだけど正直翔先生のことしか考えられない。
…てか花火を見上げる横顔きれいすぎない？
意を決して彼の右手に手を重ねる。
驚いたようにこっちを見る先生。
微笑むと、翔先生が慌てたような顔になる。
目を逸らして花火に意識を持っていこうとしているみたいだが、できてないのがバレバレ。
可愛すぎだろ。
…これさぁ、完全に好きになってくれたよね。
俺のこと。
やばい、にやにやが止まらない。
あとは、告白すれば―。
「…」
先生、なんか考えてる…
いや、悩んでるのか。
俺のことで。
花火を見向きもせず、俺のことで悩んでるのは嬉しいけど。
このまま付き合える未来が見えない。
今告白しても、OKしてもらえない気がする。
…でも、もう一度伝えておきたい。
「好きです。」
…先生、悲しそうな顔しないでよ。
申し訳ないなんて思わないで。
先生の考えてることは大体わかる。
同性同士ということが引っかかっているんだろう。
俺は他人の目なんてどうでもいいけど、先生はそうもいかないだろうし。
どうすれば…
どうすれば俺の気持ちに応えてくれるの？
――――――――――――――――――――――――――――
それからは花火を観終わって帰るまで、終始無言だった。
翔「…今日はありがとう。楽しかったよ。」
「…いえ、こちらこそ楽しかったです。送っていただいてありがとうございます。」
翔「うん。じゃあまた部活で。」
「はい。」
もっと一緒にいたい。
…なんて、先生を困らせるから言えない。
ブロロ…
遠ざかっていく車が見えなくなっても、しばらく俺は家の前で立ち尽くしていた。
――――――――――――――――――――――――――――
作者です。
授業が始まったので更新が遅くなるかもしれません…(ノД`)・゜・。
終わり
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ひまわり(プロフ) - かみなさん» ありがとうございます！！頑張ります(*^-^*) (2020年4月21日 19時) (
レス) id: bc8eab0033 (このIDを非表示/違反報告)
かみな - 更新だ！これからも応援してます！ (2020年4月14日 11時) (レス) id: 36f86748ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり | 作成日時：2020年3月25日 23時
