決心 ページ29
その日の夜。
「はぁ…」
櫻井先生のことを考えて思わずため息をつくと、
姉「あんたがため息つくなんてめずらしいじゃん。」
姉ちゃんが声をかけてきた。
「別に。」
姉「なに？もしかして恋の悩み？笑」
姉ちゃんのことなんて無視しようと思ったけど、あまりにも悩み過ぎていたからか、
「まぁそんなもん。」
つい答えてしまった。
姉「え！誰々？誰が好きなの！？あの和也が恋なんて！」
予想通り食いつく姉ちゃん。
実は担任の男の先生が好きなんて言ったら驚くよね…
でもいつか言うことになるかもしれないんだし、言ってみるか？
ネタだと思われたら思われたで。
「俺、同性を好きになっちゃった。」
思い切って言う。
姉「え、本気で言ってるの…？」
戸惑いの表情を見せる。
「うん。担任の先生が好きなの。」
俺の真剣な声に冗談ではないとわかってくれたのか、姉ちゃんは黙り込んでしまった。
…どう思ったのかな。
姉「…そっか。いいんじゃない？」
「え、気持ち悪いとか思わないの、」
姉「思わないよ、だって本当に好きなんでしょ？和也がこんな真剣に誰かを好きなんて言うの初めて
だもん。私は人を好きになるのに性別なんて関係ないと思う。むしろ嬉しいよ。」
「姉ちゃん…」
姉「そんなに好きなら振り向かせないとね！笑 てか写真ないの！？どんな先生？」
姉ちゃんの心遣いに胸が熱くなった。
「あるよ。見て驚くなよ、めっちゃイケメンで可愛いから。」
球技大会で撮ったとっておきの写真を見せる(隠し撮りだけど笑)。
姉「え！かわいすぎる！なにこのぱっちり二重！？」
「でしょ？」
姉「これはもうガンガンアピールするしかないよ！！告白はしたの？」
「いや、まだ…悩んでる。やっぱ怖くて…」
姉「…確かに嫌われると思うと怖いかもしんないけど、人に好かれて嫌な人なんていないから、大丈夫だよ。会ったこともないけど、写真見る限り、優しそうだし、ちゃんと向き合ってくれそう。大事なのは攻めだよ。」
「そうだよね、」
姉「先生と付き合いたいんでしょ？何もしなきゃ気づいてもらえないけど、告白することで少しでも好きになってもらえる可能性があるのなら、気持ち伝えるしかないよ。」
「・・・。」
このまま友達として仲良くしてても、辛いだけだ。
好きという気持ちは消えることなく、むしろ日に日に大きくなっていく。先生にこの気持ちを伝えたい。
「ありがとう、姉ちゃん… 先生に、気持ち伝えようと思う。」
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ひまわり(プロフ) - 櫻華さん» 初めまして！櫻華さん、わざわざコメントありがとうございます！！そう言っていただけて本当に嬉しいです。頑張ります！ (2020年2月5日 0時) (
レス) id: bc8eab0033 (このIDを非表示/違反報告)
櫻華(プロフ) - 初めまして、櫻華といいます。先生しょさんに押せ押せの生徒にのちゃん。2人ともとても可愛くて応援してます！これからも更新楽しみにしています。 (2020年2月3日 21時) (レス) id: b5fa34e7ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり | 作成日時：2019年9月11日 23時
