2人きりなのに ページ27
翔「そうだね！お腹すいたよ〜笑 何作ったの？？」
わくわくした表情になる先生。
喜んでもらいたいな。
俺は弁当箱を取り出し、先生に渡した。
「どうぞ。」
翔「ありがとう！開けていい？」
「はい。」
翔「うわぁ、めちゃめちゃうまそう！いただきます！」
作ったのは、先生が好きって言ってたオムライス。
あと唐揚げ。
唐揚げは相葉くんの家のレシピだから絶対美味しいはず。
櫻井先生はあの時のように口いっぱい頬張っておいしそうに食べてくれた。
その姿を見て心が弾む。
翔「すっごい、うまい！！二宮本当に料理上手なんだね。」
こんなおいしそうに食べてくれたらたくさん作ってあげたくなっちゃうな。
「ありがとうございます。そう言ってもらえて嬉しいです。」
翔「いや〜まじでおいしい。誰かの手作り食べるのとか久しぶりだな〜」
「そうなんですか？」
翔「うん、半年前くらいに智くんの作ったカレー食べたぐらいかな。」
“智くん”
その呼び名を聞いた瞬間心がもやっとするのを感じた。
「大野先生も料理得意なんですね…」
翔「まぁめっちゃ得意ってわけじゃないけど魚料理とかカレーとかたまに作ってくれるの。おいしいんだよね〜」
大野先生のことを話す櫻井先生はすごく楽しそうで。
俺は悟った。
そっか。
これ以上頑張っても、幼なじみである大野先生に俺がかなうはずない。
2人はずっと一緒にいたんだから。
俺じゃ先生と仲良くなれても親友まではいかないんだろうな。
あの2人の空気に入れる気がしない。
悔しい。
どうすればいいの。
友達じゃ嫌だ。
独り占めしたい。
俺だけの櫻井先生になってよ、
翔「二宮？」
先生に呼ばれて、ハッと気づく。
なに考えてんだ、俺。
「すみません、なんか久々の運動に疲れちゃったみたいです笑」
翔「こんな暑いもん、疲れるよね。よかったらこれ飲んで。」
そう言って渡されたのは、ゼリー飲料。
翔「ごめんね、これくらいしかなくて、今度お弁当のお礼するからさ。」
「いやいや、お礼なんていいですよ笑」
ちゃんと受け答えはしているが、さっきまでのうきうきした気持ちはなく、ずっとさっき頭をよぎったことを考えていた。
あんなこと思っちゃうなんて、最悪。
俺こんな重いやつだったの？
心の中の真っ黒な感情を悟られないようにできるだけ明るく振舞った。
せっかくの2人きりなんだから楽しまないと。
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ひまわり(プロフ) - 櫻華さん» 初めまして！櫻華さん、わざわざコメントありがとうございます！！そう言っていただけて本当に嬉しいです。頑張ります！ (2020年2月5日 0時) (
レス) id: bc8eab0033 (このIDを非表示/違反報告)
櫻華(プロフ) - 初めまして、櫻華といいます。先生しょさんに押せ押せの生徒にのちゃん。2人ともとても可愛くて応援してます！これからも更新楽しみにしています。 (2020年2月3日 21時) (レス) id: b5fa34e7ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり | 作成日時：2019年9月11日 23時
