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morning coffee ページ16

翌朝、頭痛が残る中俺を呼ぶ声がする


A「薮くーん、そろそろ起きよう?」


ふと目を開けると見慣れない景色
目の前にはAちゃん


んー…昨日飲み会して
マンションでAちゃんに会って
俺が光の事好きって言われて…

そのまま寝たのか…


「おはよ。昨日はごめん」

A「いいよ。覚えてる?」

「うん…光の事、ちゃんと考えるよ」


A「ご飯、食べていく?
パンしかないけど…」


お腹は空いてるけど
付き合ってもいない女の子の家に
これ以上長居するわけにはいかない

「ありがたいけど、さすがに…」

グー


え、今俺のお腹鳴った!?

Aちゃんが笑う

A「ほんとにこんなタイミングで鳴ることある!?w」


「ごめんっ…w」

A「ちょっと話したいことあるし食べて行ってよ」


気持ちの整理はつかないが
とりあえず話をしておくべきだと思った


「…じゃあ。いただきます」


その後、Aちゃんが洗面所の説明をしてくれる
俺も同じマンションだから必要ないんだけど…
なんて笑い話を自然とできる


Aちゃんに対する気持ちが恋愛でないとしても
いい人には変わりないな…
ずっと友達でいたいと思えた


リビングに入ると朝食の準備中だった

A「コーヒー、ブラックでいい?」

「うん。ありがとう
 色々ごめん」


A「ほんとうに…もうやめてね?人の家で寝るのは…w」

「以後気をつけます…」


A「光以外に泊られても嬉しくないんだから」

「それは耳が痛いなw」


こうして彼女のように
「光が好き」だと明言できるのを羨ましく感じた


A「光の仕事応援してるから…
邪魔したいわけじゃないし…
想うだけなら…っていうか諦めきれそうになくて」

「うん。Aちゃんが仕事も含め光を好きなのわかる」

A「…振り向いてくれそうにないしね
仕事大事にしてるから」


これは…答えを知っているけれど
教えるのはフェアじゃない気がする

何より俺が面白くないから
光の気持ちは黙っておく


「想うのは自由じゃない?俺が言うのも変だけど…」

A「薮くんにそう言ってもらえたら大丈夫かな

私、諦めないからね。ライバル」


「俺、まだ気持ちの整理ついてないんだけど…?」


Aちゃんは
俺の言葉に納得できないような表情をしながら
パンを口に運ぶ


この気持ちばっかりは
すぐに決めたくないしな…


そう思うものの
気持ちは明らかに昨日より軽かった

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裕莉(プロフ) - 彩佑実さん» すみません…外しました! (2017年9月8日 19時) (レス) id: 526ad07992 (このIDを非表示/違反報告)
裕莉(プロフ) - 瞳さん» ご指摘ありがとうございます。チェック入れてしまっているの気づいていませんでした。不快な気持ちにさせていたらすみません…。 (2017年9月8日 19時) (レス) id: 526ad07992 (このIDを非表示/違反報告)
彩佑実(プロフ) - オリフラ外して。 (2017年9月8日 16時) (レス) id: 4a3840fd47 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - オリフラ、外してください。二次創作なので。 (2017年9月8日 15時) (レス) id: 6ad02585f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:裕莉 | 作成日時:2017年8月12日 20時

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