…welcome party ページ21
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新入社員歓迎会は自由参加だけど
決して少なくはない人数の全社員に声がかかる
会社の一大イベント
取引先との商談が長引いて
乾杯には間に合わなかったけれど
みんなが出来上がるまでには滑り込めた
…と思ってたんだけど
お店に入ってすぐ
目にしたAの姿は
出来上がる一歩手前だった
お酒弱くはないはずだけど…
また後で声かけに行こう
…と決めて1時間半
先輩に絡まれ
新人に声をかけられ
俺が同期たちと合流できたのが遅く
歓迎会でAと話すことは叶わなかった
中島「あ、山田おつかれー」
山「おつかれ」
みんなに挨拶交わしてチラ見すれば
寝息を立てて眠っているA
七海「山田、銀座線だったよね？」
山「？うん」
七海「私、今日この後予定あるからさ
A、お願いしていい？」
斎藤は付き合っている中島を軽く指差してから
お願い！と手を合わせた
酔い潰れた友人を男に任せて
自分は彼氏ん家行くってどうなのよ！
とは思うけど、またとない機会
山「え〜他のやついねぇの？」
七海「みんな他線で、知念が途中まで一緒らしいんだけど…」
山「まじかよ…」
七海「結構早めから酔ってたから
起きたらお酒はぬけてると思うの！」
山「…それなら…まぁ」
元から断るつもりなどなかった話を
仕方なく受けるような返事をすると
斎藤はじゃあお願いね〜と
歓迎会がお開きになってすぐ帰っていった
斎藤の姿が見えなくなると
どこからともなく知念が現れて
Aを起こそうとしている
知「帰るよ、起きて」
「ちぃちゃん…」
むくりと体を起こしたかと思えば
その一言だけ発してまた寝てしまった
山「起きてくれねぇと流石に帰れないな」
知「そう思うならどうにかしてよ。
頼まれたの涼介でしょ」
じゃあ何で起こしにきたんだ
帰り道確認されたから、なんだかんだ
潰れたAを気にかけてるであろう知念は
言葉と行動がたまにチグハグだ
山「A？起きろ、帰るぞ」
声は聞こえているようで
ビクッと肩を震わせ顔だけ動かしてこちらを向いた
「山田ぁ？」
山「はいはい。立って、店でるよ」
いつものハキハキした態度からは想像できないほど
ふにゃふにゃになっていて
つい口元が緩む
こんなに飲ませたやつに怒りと
それでいて違う一面を見れたことに感謝した
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裕莉(プロフ) - 相川あゆさん» コメントありがとうございます！亀更新で申し訳ないですが、ラストはある程度早めに書き起こせると思うので最後までお付き合いいただけると嬉しいです。 (2021年8月28日 22時) (
レス) id: 8affa1dc54 (このIDを非表示/違反報告)
相川あゆ - 楽しみにしています (2021年8月28日 16時) (レス) id: ea882a5465 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕莉 | 作成日時：2021年8月14日 0時
