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いや、そんなうまくいくとは思ってないけど
そこまで言うこと！？
つい俺の口も悪くなる
山「俺からも願い下げですね
まぁ、女としてありえないですね」
「私だってこんなチビ嫌なんですけど」
有「A、それは俺にも響くんだが？」
「や、有岡さんはチビじゃないです！
山田だけ！山田だけです！」
俺だけダメなの！？
この気持ちの一方通行っぷりに
今すぐにでも凹みたくなる
何も言えずにいたら
挽回の余地もないまま
Aは自分のフロアへと戻っていった
有「…山田ぁ、経理は八乙女さんがいる限り
チェック厳しいぞ」
「そうなんすか…」
有「ん。確実に自筆か訂正印ありの書類提出させに
経理の誰かしらがやってくる」
「…そうなんすか…！」
あれから
2年半経っても変わらない
その気持ちも
この関係も…
4年目の春
新入社員歓迎会を今週末に控え
俺は指導と増えてきた取引先とのやり取りに
慌ただしく仕事をしていた
歓迎会は全部署参加だから
できる限り出たいけれど
ちょっと仕事が詰まっている
会社にいる時間も短くて
なかなかAに会えていない
そろそろ顔が見たいなって
訂正印を押した領収書を持って総務フロアへ向かう
山「この前の領収書持ってきましたー」
「ん、確認。
そろそろこの訂正印ともおさらばしたいんだけどね」
山「そんな事言っちゃって〜
ちょっとの間見ないと寂しくなるよ？」
塩対応にも慣れてきて
たまにはジャブも打つようになっていた
少しくらい照れたり…なんて期待するけど
「…山と田はもう金輪際見なくても大丈夫」
Aの態度は変わらない
あの最初の笑顔を見たいだけなのに
どうやら俺の完全な負け試合？
それでも諦めたくはない
山「そ。ま、良くある名前なんで
見ないってのは無理な話だな
あ、歓迎会参加すんの？」
今日はこれが聞きたかった
「するけど？」
それなら無理にでも
歓迎会に顔は出せるように仕事終わらせないと
…聞いたこと疑問に思われてるかな
山「伊野尾さん女子の参加率気にしてたから」
「伊野尾さんは私を女子として
カウントしてくれるもんね」
山「生物学上な」
こんな関係でも
話せなくなるよりはよくて
たまに本音を挟めるこの関係も
ちょっと楽しかったりして
進展させるつもりもなかった
あの夜までは…
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裕莉(プロフ) - 相川あゆさん» コメントありがとうございます！亀更新で申し訳ないですが、ラストはある程度早めに書き起こせると思うので最後までお付き合いいただけると嬉しいです。 (2021年8月28日 22時) (
レス) id: 8affa1dc54 (このIDを非表示/違反報告)
相川あゆ - 楽しみにしています (2021年8月28日 16時) (レス) id: ea882a5465 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕莉 | 作成日時：2021年8月14日 0時
