6-7 ページ8
土井『…Aくんと庄左ヱ門じゃないか。まだ起きていたのか?』
土井先生は私たちを見つけると近付いて声をかけてくださる。
そして部屋の中を見て目を軽く見開き、直ぐに眉間に皺を寄せて首を傾げた。
土井『お前たちもこんな時間まで何をしているんだ?…何となく想像はつくがそろそろ部屋に戻りなさい。今から自主練する者は程々に。分かったな?』
土井先生の言葉にみんなが『はい…』と返事をする。
私と庄左ヱ門くんも顔を見合わせて小さく『すみません…』と謝った。
土井『庄左ヱ門は私と部屋に戻るから、Aくんも6年生と一緒に部屋に戻りなさい。…庄左ヱ門が世話になったね。ありがとう』
どうやら私が庄左ヱ門くんを部屋に呼んだ真意がバレバレの模様。
土井先生は私の頭に手を置くと優しく撫でてくださった。特別何かしたわけでもないけれどこうして御礼を言われると素直に嬉しい。思わず頬が緩んで「へへっ…」と笑ってしまう。
すると土井先生は私の耳元に顔を近付けるとコソッと耳打ちをした。
土井『昼間の子守りと庄左ヱ門が世話になった御礼に、今度美味しいお汁粉屋さんでお汁粉をご馳走するから覚えておいてくれ』
耳元で囁やかれた事に少しドキドキしながらコクコクと無言で頷く。
土井『…みんなには内緒だぞ。じゃあ、おやすみ』
人差し指を立て自らの口元に当てる土井先生。その時の柔和な笑みに胸が大きく高鳴った。そしてボンッと言う効果音と共に頬が真っ赤になるのを感じる。
天然か?天然だろ!!ほんとやめて…心臓に悪い…
唯一の救いは月明かりの少ない夜であった事。いくら夜目が効くといってもさすがに赤くなった顔は見えないよね…?
庄左ヱ門『じゃあ、おやすみなさい。A…先輩』
みんなの前でお姉ちゃん呼びするのはさすがに恥ずかしいのか、先輩呼びをする庄左ヱ門くん。小さく「ふふっ」と笑いながら彼の目線に合わせるようにしゃがみ込み顔を覗き込む。
「おやすみ、庄ちゃん。また明日」
102人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「忍たま」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りっか(プロフ) - のんさんさん» いやーー!!www 嬉しいけど恥ずかしいw 文次郎もやっぱ直ぐ顔真っ赤にしそうw女の子慣れして無さそうだもんなぁ、鍛錬馬鹿だから(笑)好きって言われて私も嬉しい好き(違う) (2022年12月4日 21時) (レス) id: a1a5c64e20 (このIDを非表示/違反報告)
のんさん(プロフ) - 1からまた見てるんだけどヤバい文次郎の扱いめっちゃ面白すぎるww 43〜4とかww留三郎のくだりめっちゃ好きww (2022年12月4日 19時) (レス) @page45 id: fe8741111e (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - あいさん» 待っていただきありがとうございます(*´∇`*)ありきたりな平凡回ですけど夢主様を愛する気持ちは負けていないと思うのでどうぞ最後までお楽しみください♡ (2022年2月7日 15時) (レス) @page39 id: 0377dfb93e (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 今回もお話し待ってました!! 夢主愛され最高💕 続き待ってますね (2022年2月7日 10時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - あいさん» 最高の褒め言葉ありがとうございます(*´∇`*)私も毎日どうやったら忍たまの世界に行けるかどうか悩んでます(大真面目)まぁ、行ったところでこんなに愛される訳が無いんですけど夢くらい見たいですよね!!w 推しに会うだけでも良いですもんね!!これからも頑張ります! (2022年2月5日 18時) (レス) id: 0377dfb93e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りっか | 作成日時:2022年2月1日 20時