【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！その６(春編)

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滝夜叉丸『七松先輩！ほら起きてくだい！』

留三郎『小平太！早くAから離れろ！』

滝夜叉丸と留三郎くんから体を引っ張られ無理矢理起こされた小平太は口を尖らせている。

伊作『Aさん、大丈夫かい？』

「あ、うん！ありがと」

伊作くんの手を借りて起き上がり、身だしなみを軽く整えて立ち上がる。そしてみんなを一瞥して一言。

「で、みんなで何してんの？」

長次『…今度、上級生で合同課外実習があるからその打ち合わせをしていた』

すかさず長次くんが口を開く。
なるほど、彼が言うならそうなのだろう。
でもそうなると夕食の時に竹谷くんがあれだけ慌てていた理由が分からない。

仙蔵『今回の合同課外実習は我々と先生方しか知らない事になっているんだ』

私の心を見透かしたように仙蔵くんが続いて口を開いた。
…仙蔵くんまでもがそういう事を言うなら本当なんだろうな。
何かやましい事でもあるのかと思ってしまった自分が恥ずかしい。

「そうなんだ。…そうとは知らず勝手に入っちゃってごめんね。私の名前が聞こえたからつい」

片手で頭を掻きながらへらりと笑う。

三郎『それよりAはどうして庄左ヱ門と一緒に居るんだ？』

「え…それは…」

扉にいる庄左ヱ門くんの所へ行くと、彼を後ろからぎゅっと抱き締めながらみんなに向かって人差し指を立て口元に当てて見せた。

「なーいしょっ。ね、庄ちゃん？」

上級生『(庄ちゃん？！しかも抱き締められてるし…羨ましい…)』

庄左ヱ門『うん、僕とAお姉ちゃんの2人だけの秘密』

庄左ヱ門くんも私と同じように人差し指を立て口元に当ててくれる。そしてみんなに聞こえないように小声でそう言うと小さく笑ってくれた。
いちいち可愛くて心臓に悪いなぁもう！！

「じゃあ、打ち合わせの邪魔をしたら悪いし私たちは部屋に戻りまーす」

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