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諸泉『…貴女が?しかし、材料が無いのにどうやって?』
「私の分のおにぎりで一人分の雑炊は作れます。…調味料はありますか?」
諸泉『あぁ、はい。まだ少しなら残っていると思います』
「少しで充分です。私が作るので味が変わってしまうかもしれませんけど…それでも宜しければ!それから私が雑炊を作っている間、諸泉さんはどうぞ演習にお戻りください。この子達の面倒は私一人で見れますし、ここに居れば誰かしらの視界には入りますから」
そう言うと諸泉さんは目を数回瞬かせた後、眉間に寄せていた皺を無くして少しだけ笑ってくれた。
私たちと会ってからずっと眉間に皺を寄せて険しい表情だった彼の笑う姿が見れて少しホッとする。
諸泉『では、お言葉に甘えて。何かありましたら直ぐに呼んでください。宜しくお願いします』
軽く会釈をして去って行く彼に片手を挙げて左右に振る。
「さてさて…作りますか!」
腕まくりをして気合を入れた。
すると、それを見ていたみんなが私の周りにわらわらと寄ってくる。
伝七『A先輩、僕のおにぎりも使ってください』
左吉『僕のも。A先輩だけ我慢するなんて不公平ですから』
乱太郎『私のもどうぞ!ほら、しんベヱも!』
しんベヱ『えぇ〜…うぅ〜…分かった…はい、どうぞ…』
きり丸『俺のもどうぞ〜。その代わり、A先輩が作った雑炊を売らせてください』
乱太郎『きりちゃん、元々はタソガレドキ忍軍の皆さんの雑炊なんだからタダに決まってるでしょ』
きり丸『そんなぁ〜…タダ働きなんて…』
伏木蔵『僕のも使ってください…』
平太『僕のも〜…みんなのを合わせたら結構な量になりますね…』
あぁ、もうなんていい子たちなの!
「ありがとう。じゃあ一個ずつ貰うね。しんベヱくん、雑炊が余ったらあげる。きり丸くんも、今度でいいならアルバイトを手伝ってあげる」
しんベヱ『え!本当?わ〜い!楽しみ〜!』
きり丸『いいんスか?!A先輩が手伝って下さるなら売上が倍になるぞ〜!アヒャヒャ!』
「あ、あとね、お水も少しずつ分けてもらえるかな?」
伝七『もちろん良いですよ!』
「ありがとう!じゃあ、まずはこの中に水を入れて…」
みんなの協力のおかげで雑炊はあっという間に出来上がった。
おにぎりの中身が鮭だったので、鮭雑炊になってしまったけど大丈夫だっただろうか。まぁ、いらないって言われたら私たちだけで食べよう。
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りっか(プロフ) - のんさんさん» いやーー!!www 嬉しいけど恥ずかしいw 文次郎もやっぱ直ぐ顔真っ赤にしそうw女の子慣れして無さそうだもんなぁ、鍛錬馬鹿だから(笑)好きって言われて私も嬉しい好き(違う) (2022年12月4日 21時) (レス) id: a1a5c64e20 (このIDを非表示/違反報告)
のんさん(プロフ) - 1からまた見てるんだけどヤバい文次郎の扱いめっちゃ面白すぎるww 43〜4とかww留三郎のくだりめっちゃ好きww (2022年12月4日 19時) (レス) @page45 id: fe8741111e (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - あいさん» 待っていただきありがとうございます(*´∇`*)ありきたりな平凡回ですけど夢主様を愛する気持ちは負けていないと思うのでどうぞ最後までお楽しみください♡ (2022年2月7日 15時) (レス) @page39 id: 0377dfb93e (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 今回もお話し待ってました!! 夢主愛され最高💕 続き待ってますね (2022年2月7日 10時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - あいさん» 最高の褒め言葉ありがとうございます(*´∇`*)私も毎日どうやったら忍たまの世界に行けるかどうか悩んでます(大真面目)まぁ、行ったところでこんなに愛される訳が無いんですけど夢くらい見たいですよね!!w 推しに会うだけでも良いですもんね!!これからも頑張ります! (2022年2月5日 18時) (レス) id: 0377dfb93e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りっか | 作成日時:2022年2月1日 20時