【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！その６(春編)

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軽く会釈をしつつ簡単に自己紹介をした。
すると、雑渡さんは少しだけ目を軽く見開きそのままスっと細めた。

雑渡『あぁ、君が噂の事務員さんね。タソガレドキ忍軍の忍び組頭、雑渡昆奈門だよ。よろしく』

彼の言葉に思わず首を傾げてしまう。
噂の事務員？私噂になってるの？噂になりそうなのはどちらかと言えば小松田さんの方なんじゃ…なんて失礼なことを思っていると遠くから『お〜ま〜え〜た〜ち〜！』という声が聞こえてきた。

しんベヱ『あ、あの人は！』

きり丸『前に土井先生と対決して出席簿とチョークの攻撃に負けてからというもの悔しくて土井先生をずっと付け狙ってるけど未だに勝ったことがない所詮そんなもんさん！』

所詮そんなもん…いや、さっきも雑渡さんのこと間違っていたから今度も絶対違う！

諸泉尊奈門 以下 諸泉
『も ろ い ず み そ ん な も ん だ！』

ほらね！！

諸泉尊奈門さんは物凄く険しい表情でこちらへ走ってくる。そして着くや否や私たちに向かってグワッと大声を荒らげる。

諸泉『お前たちまた迷子になったのか？！何回同じところで迷子になれば気が済むんだ！それに変な説明をするんじゃない！あと気安く組頭に話しかけるな！』

息をつく暇もなくガーッと言葉を並べる諸泉さんはゼェゼェと肩で息をしている。

平太『ひいぃ…こ、怖いぃ…』

伏木蔵『そんなに怒ると体に悪いですよ…』

諸泉『誰が怒らせてると思ってるんだ！…ん？そちらの方は？』

険しい表情から一変、諸泉さんは私と目が合うと珍しいものを見る目で私を見つめる。

「あ、忍術学園で事務員をさせて頂いています。音無Aと申します」

諸泉『あぁ、貴女があの噂の。私は諸泉尊奈門と申します。どうぞよろしくお願い致します』

また噂って言った…。気になる。どんな噂されてんの。

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