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勘右衛門『えぇ?!なんで?!』
すかさず尾浜くんが驚きの表情と共に抗議の言葉も漏らすので理由を一言で伝えた。
「からかった罰」
三郎『わ、悪かったよ…!だからそんなこと言わずに!』
勘右衛門『俺も謝るからさ…!もうしないって約束するよ〜!』
ふんっ、と腕を組んで2人から顔を逸らすと、慌てたように両手を顔の前に合わせて謝罪してくる彼ら。
その姿に「調子が良いんだから」なんて思う。
「どーしよっかなぁ…なーんちゃって、冗談!いいよ、2人も一緒に遊ぼっ」
少し悩む素振りを見せたあと、二ッと笑ってみせる。
これで少しは懲りたでしょう。
勘右衛門・三郎
『(そんなところも可愛い…!)』
作兵衛『Aせんぱ〜い!私たちも仲間に入れてください!』
遠くから私の名前を呼ぶのは、3年生の作兵衛くんと彼に迷子縄を引かれて来ている左門くんと三之助くんだ。…迷子縄元に戻ってる。
そしてのその後ろを他の3年生もついてきていた。
「作兵衛くん!…と、左門くんと三之助くんも。もちろんいいよ」
断る理由なんて無いので、おいでと手招きをしながら承諾をする。
藤内『魚の掴み取りですか?それは予習していないから…今から予習します!』
そう言って藤内くんは小川に入ろうとするので、それを慌てて止めに入る乱きりしんの3人。
乱太郎『ちょっと浦風先輩!』
きり丸『予習なんかしてる暇無いですって!』
しんベヱ『予習なんかしたらお魚居なくなっちゃいます!』
藤内『え〜?予習なんだから魚は捕らないようにするよ』
3人『普通は遊びに予習はしないですから!!』
孫兵『僕もA先輩の為に頑張ります!だから見ていてくださいね』
「ま、孫兵くん…同じチームになったら宜しくね」
気付いたら隣にいた孫兵くん。私を優しい眼差しで見詰めてくる。
相変わらず近い…!
少し後ずさりをするとトンっと誰かにぶつかった。
「あ、ご、ごめんなさ…い?あれ?今確かにぶつかったような…」
数馬『…A先輩。僕です、三反田数馬です。さっきからここに居ました!』
後ろを軽く振り向くが、視界に何も捉えられなかったので首を傾げると、反対の背後から数馬くんがムスッとした表情で私を見ていた。
「か、数馬くん?!ご、ごめん!気づかなくて!」
数馬『良いんです。影が薄いのは自分でも分かってますから…』
項垂れる数馬くんに必死で謝る。
相変わらずの影の薄さ。でも忍者にとってはその影の薄さは良いことだから自信を持って欲しい。
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りっか(プロフ) - 銀蘭さん» ありがとうございます!ありがとうございます!ここまでお読み下さって本当にありがとうございます( ´:ω:` )本音言うとコメントお待ちしておりました(笑)お褒めの言葉で胸がいっぱいです!これからもどうぞよろしくお願いいたします!! (2022年1月23日 12時) (レス) @page48 id: 0377dfb93e (このIDを非表示/違反報告)
銀蘭(プロフ) - 読み切ってしまった…!!!。゚(゚´ω`゚)゚。すごく面白くて、幸せになります…!これからも応援してます!頑張ってください! (2022年1月23日 9時) (レス) @page44 id: 24ba71a32a (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - あいさん» ああああありがとうございます!!!!!!涙ちょちょ切れます!!!!初コメントでテンション爆上がりです😭😭これからも励みに頑張りますのでよろしくお願いいたします!! (2022年1月21日 20時) (レス) id: 0377dfb93e (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - これすっごく面白いです!! 更新頑張ってください! 応援してます (2022年1月21日 17時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りっか | 作成日時:2022年1月15日 9時