15-28 ページ31
「...ぶは!しんどい!やだもう!」
三郎次『A先輩...これくらいで音を上げられちゃ困ります』
「これくらい?!私にとっては急死に関わることなのに...酷いよ、三郎次くん!!」
三郎次『いや、水に顔を付けるだけですよね』
足首の捻挫もすっかり良くなって普通の生活が出来るようになったとある日の放課後。
私は三郎次くんに水練池で水泳の特訓をしてもらっていた。
実は1週間後に忍術学園総出で兵庫水軍の臨海学校を予定してあるのだ。臨海学校と言うのは名前だけで炭火焼きパーティーらしいんだけど、私としては舳丸さん達に泳ぎを教えてもらうまたとないチャンスなので少しでも水に慣れておこうと泳ぎの得意な三郎次くんにコーチをお願いしたのだが...
三郎次『じゃあ次行きますよ。僕が十を数える間は顔を上げないでくださいね』
「え…で、でも…」
三郎次『準備はいいですか?...はい、始め!』
私が全てを言い終える前に三郎次くんは合図を始める。それと同時に目をぎゅっと閉じて水面に顔を付けた。しかし直ぐに苦しくなって来てしまう。
「...ぶはァ、ゲボゲボッ!!い、息っ…できなっ…い!」
三郎次『息を吸って顔を水に付けないからじゃないですか?』
「だ、だって〜…そn 三郎次『まぁ、出来るとは思ってませんでしたけど』
「そんなこと思ってたの?!」
傍から見たらまるで漫才だ。
私は至って真面目に取り組んでるつもりなのだけど、全然進歩しない奴だなって思ってるだろうな〜三郎次くん。
三郎次『まぁ、今日で全部の課題をこなせるとは思っていないので...臨海学校までにバタ足くらいは出来るように...なり...れるかな』
課題の数を指折りしながら数えていた彼が急に眉間に皺を寄せ難しい顔をしながら腕を組み首を傾げ始める。
私の運動音痴がとんでもなく深刻ということがひしひしと伝わって来た。
好きで運動音痴になった訳でも無いのに心苦しい。
三郎次『ま、何はともあれ要は慣れです。今日は水に慣れることを目標にしていきましょう』
「は〜い...先生...」
これじゃどっちが歳上なんだか分かんないな。
陸上の運動ならまだ良いんだよ、気持ち的にね。でも水の中って息出来ないし動きづらいしで魚にでもならないと一生泳げない自信ある。
そんなことを思いながら三郎次くんの指示に従う私。
77人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のんさん(プロフ) - りっかさん» りょーかい!探して見る👀👀 (2023年1月17日 16時) (レス) id: fe8741111e (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - のんさんさん» アイコンは忍たまの30期の画像にしてる(した)〜名前はりっか、ricca7759どっちかで検索したら出てくるかな🤔 (2023年1月17日 11時) (レス) id: 478fa1c1b9 (このIDを非表示/違反報告)
のんさん(プロフ) - りっかさん» うそーーん!鍵ちゃうよーー!共通の人見つけれんかなぁwりっかちはアイコンと名前なにー?? (2023年1月16日 20時) (レス) id: fe8741111e (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - のんさんさん» のんちゃん見つからない!www鍵垢? (2023年1月16日 18時) (レス) id: 478fa1c1b9 (このIDを非表示/違反報告)
のんさん(プロフ) - りっかさん» わーいぃぃ!www 私の垢教えようか...!のんたんって検索して、シナモンのアイコン!プロフ見たら5/10 って書いてる!守一郎がいたら完璧にそれだ!ww (2023年1月16日 16時) (レス) @page48 id: fe8741111e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りっか | 作成日時:2022年11月5日 11時