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ヘムヘムに近寄ろうとする八左ヱ門に向かって鉄双節棍を構える留三郎。何となく想像がついていた八左ヱ門は微塵を取り出し構える。
八左ヱ門『…良いですよ!』
留三郎『いくぞ!』
鉄双節棍を振り上げ、八左ヱ門目掛けて振り下ろす留三郎。それを微塵で受け流し後ろへ一旦身を引いたあと、鉄双節棍目掛けて微塵を投げ付ける八左ヱ門。見事に鉄双節棍に微塵が絡まり2人の武器は地面へ落下した。
すると今度は懐からお互いに苦無を取り出し応戦し始める。
留三郎『なかなかやるじゃないか。成長したな』
八左ヱ門『僕も5年生ですから!』
2人が戦っている隙に伊作とヘムヘムは茂みの中を捜していた。
伊作『あ!と、留三郎〜!これを見てくれ!』
そして何かを見つけた伊作がヘムヘムと共に留三郎と八左ヱ門に駆け寄る。
苦無で戦っている最中の留三郎と八左ヱ門が伊作の方をゆっくりと振り向く。
留三郎『ど、どうした、伊作…』
伊作『これ、Aさんの手ぬぐいじゃないかな?』
伊作が手に持っているのはAが普段使っている手ぬぐいだ。何でそんな物があるのか考えなくても分かった彼らは互いの仲間と顔を見合わせ頷き合う。
八左ヱ門『…あれ、乱太郎は?』
そこで漸く乱太郎が居ないことに気付いた面々。どうやら、彼らがごちゃごちゃしている時にそっと逃げたらしい。
ヘムヘム『へムッ!』
ヘムヘムが乱太郎が逃げた方向を指差し、それを見た八左ヱ門は瞬時に留三郎から離れヘムヘムと共に森の中を一直線に走り出した。
伊作『僕たちも後を追おう』
留三郎『あぁ。3つに分かれていた時点でどれかは囮だと思ったがまさか俺たちだったとは…文次郎よりも先にAを捕まえるぞ!』
伊作『文次郎も一応仲間なんだけどなぁ…』
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りっか(プロフ) - 雅さん» 急にお兄ちゃんって呼ばれたらそりゃ赤面しますよねwwwでもあの二人の関係は先輩後輩であり兄弟でもありです!熱血ですもんね!2人して! (2022年11月5日 11時) (レス) id: a1a5c64e20 (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - 雅さん» 遅くなってすみません!!分かります(笑)何とも言えない気持ちがお腹の辺りをうずうずさせられました(笑)でも留三郎はやっぱ三男だったんだな〜って思いましたね。個人的にはあの面倒見の良さから下にも居るのかな?なんて思っていましたがどうなんだろう🤔 (2022年11月5日 11時) (レス) id: a1a5c64e20 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 浜守一郎さんの恥ずかしい表情と食満先輩がびっくりするぐらいの真っ赤な(?)表情、「可愛かったな…😳」っと思って(笑)※『籠城の記憶の段』のお話より。 (2022年10月22日 19時) (レス) id: 6b30a233dd (このIDを非表示/違反報告)
雅 - りっかさん» りっかさん…確かにヤバかったです…🥶私、恥ずかしいくて死にそうで涙が出てしまいそうですぅ…正直に『お兄ちゃん』って呼ぶのはやめて欲しいです…はい…😭🌀 (2022年10月22日 18時) (レス) id: 6b30a233dd (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - 忍たま好きさん» 忍たま好き様ありがとうございます(´;ω;`)そう仰って頂けてとても嬉しいです…一日に1行程度しか書けない状況ですが今後ともよろしくお願いします! (2022年10月16日 20時) (レス) id: a1a5c64e20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りっか | 作成日時:2022年8月21日 8時