【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！その14(夏編)

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その頃、乱きりしんとAの4人は森の中を闇雲に走っていた。『自分たちに任せて！』と言われた彼女は不安を抱えながらも彼らに大人しくついて行く。一頻り走ったところで乱きりしんの3人は走るのを止めた。

乱太郎『ふぅ…とりあえずここまで来れば大丈夫かな』

「あー…のさ、3人には何か計画があるの？その…任せてって言ってたけど…」

上級生達が追ってくるまでには少し時間がある。もし計画があるのだとしたら自分も知っておきたいと思い尋ねたA。
しかし乱きりしんの3人はお互いの顔を見合わせてにんまりと笑っているだけだ。その顔を見たAはますます不安が募る。

きり丸『ま、その時が来るまで内緒ってことで』

「い、いやでも…私も何か手伝えるかもしれないし？」

しんベヱ『いいからいいから！ぼくたちにどーんとお任せあれ！』

自信満々に胸を叩くしんベヱに「可愛い…でも信用出来ねぇ…」と思っているが決して口に出来ないA。
もうすぐ日暮れ。ここまで来たのならどうにかして逃げ切りたいものだ。最初の作戦が有効ではあったので、また3人バラバラに逃げるのも有りかもしれないと思い提案しようとするAより先に乱太郎が口を開いた。

乱太郎『…ねぇ、何だか声が聞こえない？』

きり丸『…確かに』

しんベヱ『え〜？ぼくには聞こえないけど…』

上級生達がもう追い付いてきたのだろうか。そう思いAも耳を済ませる。すると微かに誰かの話し声が彼女の耳にも届いた。

？『………から……の？』

？『い……まの…い………ぞ』

？『………くはし………い…』

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