検索窓
今日:26 hit、昨日:3 hit、合計:24,586 hit

◎14-28 ページ29

5年生は八左ヱ門を先に行かせる為に6年生を阻止しようとしており、乱きりしんの3人はとにかく多くの上級生をAの元に行かせないように必死だった。
そうこうしているうちに八左ヱ門が刻々とAに迫っていた。

八左ヱ門『(あと少し…!)』

「っは!もう無理…」

八左ヱ門『え…うぉ?!』

「へ…ぅひゃ!?」

八左ヱ門がAに腕を伸ばし触れそうなところで、急にAが走る速度を落とした。それにより全速力で走っていた八左ヱ門はAに思いっきりぶつかる。

八左ヱ門『いてて…悪い!大丈夫、か…』

そしてそのまま彼女を押し倒す形になってしまった八左ヱ門。自分が今どういう状況下に置かれているのか頭では分かっているのだが、自分の下で肩で息をし、頬を紅潮させ汗ばんだ体に肩衣が張り付いて体のラインがくっきり分かる彼女の姿に目が離せなかった。まだ14歳なもんで。トドメに熱っぽい瞳で自分を見つめふにゃりと気の抜けた笑みを浮かべた彼女。

「ふふっ…捕まっちゃった」

その瞬間八左ヱ門の純粋な心にハートの矢が数本突き刺さる音がした。
他の上級生はなかなか行動に移さない八左ヱ門に『何やってんだ、あいつ』と怪訝な顔をして見ていた。
それはAも同じなようで、顔を真っ赤にして無言のまま自分を見下ろす彼を見て首を傾げた。そして思うのはただ1つ「…逃げれるかもしれない」。紐を取ろうとしない彼にそう思ったAは意を決して叫ぶ。

「八左ヱ門!ごめんっ!!!!」

八左ヱ門『は…っ、ぐ!?』

Aは足を八左ヱ門の股間目掛けて思いっきり蹴り上げた。その瞬間、八左ヱ門は股間を押さえてその場に蹲る。その隙にAは立ち上がると横に逸れて森の中へ姿を消した。
遠くで「本当にごめん!後でまたちゃんと謝るから許してー!」という彼女の声が聞こえた。

一部始終を目の当たりにした他の上級生は八左ヱ門に深く同情すると同時に、彼女を敵に回すとこうなるのかと学んだ彼らなのであった。

◎14-29→←◎14-27



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (62 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
72人がお気に入り
設定タグ:忍たま乱太郎 , RKRN , 愛され・逆ハー   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

りっか(プロフ) - 雅さん» 急にお兄ちゃんって呼ばれたらそりゃ赤面しますよねwwwでもあの二人の関係は先輩後輩であり兄弟でもありです!熱血ですもんね!2人して! (2022年11月5日 11時) (レス) id: a1a5c64e20 (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - 雅さん» 遅くなってすみません!!分かります(笑)何とも言えない気持ちがお腹の辺りをうずうずさせられました(笑)でも留三郎はやっぱ三男だったんだな〜って思いましたね。個人的にはあの面倒見の良さから下にも居るのかな?なんて思っていましたがどうなんだろう🤔 (2022年11月5日 11時) (レス) id: a1a5c64e20 (このIDを非表示/違反報告)
- 浜守一郎さんの恥ずかしい表情と食満先輩がびっくりするぐらいの真っ赤な(?)表情、「可愛かったな…😳」っと思って(笑)※『籠城の記憶の段』のお話より。 (2022年10月22日 19時) (レス) id: 6b30a233dd (このIDを非表示/違反報告)
- りっかさん» りっかさん…確かにヤバかったです…🥶私、恥ずかしいくて死にそうで涙が出てしまいそうですぅ…正直に『お兄ちゃん』って呼ぶのはやめて欲しいです…はい…😭🌀 (2022年10月22日 18時) (レス) id: 6b30a233dd (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - 忍たま好きさん» 忍たま好き様ありがとうございます(´;ω;`)そう仰って頂けてとても嬉しいです…一日に1行程度しか書けない状況ですが今後ともよろしくお願いします! (2022年10月16日 20時) (レス) id: a1a5c64e20 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:りっか | 作成日時:2022年8月21日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。