【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！その13(夏編)

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「え…うっひゃぁあああぁああ！？！！」

乱きりしん『うわぁぁあぁぁぁああ！！』

三治郎くんが思いっきり縄を引くと同時に床がパカッと開き、浮遊感に襲われたと思った時には私たちは地下に真っ逆さま。
ドシン！という大きな音と共に地面に思いっきり腰を打ちつけてしまい暫くの間腰を擦っていた。

「いてて…落ちるって分かってたけどね…」

初っ端から怪我しそうだったぞ。

乱太郎『Aお姉ちゃん大丈夫？』

「うん、平気。早いとこ外に出よっか…あー…小松田さんに捕まらないと良いけど」

そう言いながら横穴を四つん這いで進む。兵太夫くんたちが作ったこの地下通路凄いなぁ。この情熱を勉強の方に注いでくれたら土井先生の胃痛も治るだろうに。

きり丸『それなら土井先生が外出届出してくれてると思うから大丈夫』

「そうなの？それなら大丈夫かな」

しんベヱ『なんかぼく…ちょっとお腹空いてきた…』

「お饅頭ならあるけど食べる？」

私の後ろをついてくるしんベヱくんに懐から取り出したお饅頭を差し出す。
こんなこともあろうかと用意しておいて良かった。

しんベヱ『食べる食べる〜！わ〜い！』

きり丸『なぁなぁ、森に行くなら小銭が多く落ちてる道があるんだけど、そこを通って行かない？』

乱太郎『きりちゃん。これは遊びだけど遊びじゃないんだよ。Aお姉ちゃんにもしものことがあったら4年生に何されるか分からないんだからね』

しんベヱ『それじゃあ、お団子屋さんにも寄らない？』

乱太郎『当たり前でしょ！』

きり丸『綺麗な景色が見えるところがあったらどうするんだよ』

乱太郎『そりゃあ、もちろん絵を描くに決まって…ない！描かない！我慢する』

学園を出る前からこんな会話で凄く不安だけど、まぁなんとかなるっしょ。
このあととんでもない展開になることをこの時の私は知らなかった。

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