【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！その13(夏編)

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伊作『Aさん落ち着いっ、ぶわ！』

留三郎『い、伊作！』

八左ヱ門『A大丈夫か…あ、やべっ』

「え…んなあ"あぁぁぁぁあああぁあ！！」

乱太郎『何の叫び声…あ、Aお姉ちゃんおかえりなさ…』

「乱太郎くん助けて！」

乱太郎『え？え？えぇ？！』

きり丸『虎若たちもそんなとこで何やってんだ？』

虎若『いやぁ、かくかくしかじかで…』

三治郎『はいっ！ここで、何が起こっているのか分からない読者の皆様にご説明します！パニックになっているAお姉ちゃんの目の前に虎若が逃がした蛙を七松先輩が差し出し、それを見たAお姉ちゃんはその蛙から逃れようと押し倒した伊作先輩の顔に膝をめり込ませながら上へ逃げ、そのAお姉ちゃんを立ち上がらせようと手を差し伸べた竹谷先輩でしたが自分が虫かごの中に蛙を捕まえていることを忘れていたようでそれを見たAお姉ちゃんが叫びながら現れた乱太郎の背中に隠れたところです』

しんベヱ『へぇ〜Aお姉ちゃんって蛙が苦手なんだね』

乱太郎『え…蛙が苦手？』

その話を聞いた乱太郎くんの顔が強ばる。
てか何で生物委員でもない乱太郎くんが捕虫網持ってるの…？きり丸くんとしんベヱくんも。

長次『…きり丸、何故捕虫網を持っているんだ？』

おそらくみんなが疑問に思っていたことを長次くんが代表してきり丸くんに問い掛ける。
するときり丸くんは目線を逸らしながらどう答えるか迷っていた。

きり丸『え〜あ〜これはッスね〜…』

しんベヱ『きり丸が飼っていた蛙が逃げ出しちゃいまして捕まえていたところなんです』

するとしんベヱくんが代わりに答えてくれる。
しかし私はしんベヱくんの放った単語一つにのみ反応してしまった。

「蛙…？」

きり丸『実は、今年はアブラムシが多くて農家さんたちが困ってるって話を聞いたんスよ。だから益虫である蛙を農家さんたちに売れないかな〜って思って飼ってたんスけど…ちょっと目を離した隙に逃げちゃって』

『いやぁ〜参っちゃいますよ〜』と笑っているきり丸くんを横目に私は乱太郎くんの肩をぎゅっと握っていた。

仙蔵『…ちなみにどのくらいの数の蛙を飼っていたんだ？』

きり丸『え？数えたことはないスけど…まぁ、ざっと30…いや、50は居たと思いますよ。あ、オタマジャクシから飼っていたのもいたんで、最終的な数は不明ッス』

考えたくはないけど、さっきから聞こえる複数人のこの大声の原因って…

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