【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！その13(夏編)

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小平太『何だ、体型を気にしているんじゃなかったのか』

「違う…それも無きにしも非ずだけど、なんかこう、ほら…分かって？」

口に出すのも恥ずかしくて言葉を濁しながらみんなを見ると、分かっていそうなのが三人、分かっていなさそうなのが三人居た。

伊作『Aさんの気持ちは分かるけど、無理は良くない。あ、だからと言って脱げと言っている訳ではなくて、その、あくまで手段の一つとして考えておいて欲しいというか…』

「うーん…そうだね。伊作くんの言う通り倒れる方が迷惑かかりそうだもんね。じゃあ脱ごうかな」

あれこれ気にしていたらこの時代で生きていけないか、なんて思うと上着を脱ぎ肩衣と袴だけになる。肌にまとわりつく布の面積が減ったことで涼しさが倍増した。

「うわー…めっちゃ涼しい！早くこうしてれば良かった」

開放感に浸っていると両隣から物凄い視線を感じるので、脱いだ上着で胸元を覆いながら肩を竦めた。

「…………あんまり見ないでよ、変態」

6年生『(肩衣が汗で張り付いて体型が…見るなと言われる方が無理な話だろ…)』

そうこうしていると、大木先生の家が見えてくる。家の前にはヤギのケロちゃんとウサギのラビちゃんが私たちを出迎えてくれた。

「ただいま〜ケロちゃん、ラビちゃ〜ん」

何でヤギなのにケロちゃんなんだろう、と思いつつケロちゃんの頭を撫でていると服をグイグイと引っ張られている感覚がした。目線を下にやると肩衣の裾をもしゃもしゃと口に入れているケロちゃんがいた。

「ケ、ケロちゃん！それ食べ物じゃないから！ちょ、待っ…ぎゃーーーー！！！！見える！見えるから！！」

文次郎『こ、コラ！やめんか！』

小平太『おー…ヤギもAが好きみたいだな！』

仙蔵『言ってるバヤイか！』

思いの外力強いな？！下に引っ張られ、胸元が見えそうになるのでそれを必死に押さえる。
すると家の中から大木先生が顔を出した。

大木雅之助 以下 大木
『何を騒いどるんだ、お前たち』

「お、大木先生！ケロちゃんどうにかしてください！！」

飼い主である大木先生に助けを求めると、大木先生は顎を擦りつつ私の体をまじまじと見て豪快に笑いながらこう言い放つ。

大木『おー…Aは顔に似合わずスタイルが良いんだな！』

「人の話聞いてくださいよ！！！！」

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