【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！その13(夏編)

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「エライ目に遭った…」

あの後みんなの協力で何とか蛙の危機から逃れた。
残りの農作業を終えて今は学園に帰る途中だ。
大木先生は帰り際に『いつでも遊びに来い。私が作った野菜の感想をまた教えてくれ。来るのが面倒というならここに住むのもいいぞ』と仰っていたのをみんなが『それはないです』と一刀両断していた。

伊作『お疲れ様、Aさん。Aさんの苦手なものの話は僕達だけの中で留めておくから安心して』

「ありがとう…ま、でも聞かれたら答えちゃっても良いよ。もう隠し通せる自信ない…」

6年生のみんなにバレたことで変に意地を張って隠し通していた負担が減って肩の荷が降りた感じがした。バレても何ら支障は無いだろうし。

小平太『ま、細かいことは気にするな！いけいけどんどんでどうにでもなるぞ！』

自信たっぷりに笑う小平太を見て私は思った。
小平太って大木先生の教えを綺麗に受け継いでいる気がするんだけど気のせいかな。
将来的に大木先生まんまになりそう…なんて口が裂けても言えないから黙っておくけどさ。

他愛もない会話をしながら忍術学園の門に差し掛かった時、反対側から生物委員会が同じく門に向かって歩いて来ていた。

三治郎『あ、Aお姉ちゃーん！』

虎若『今、実習から帰ったの？』

私を見つけて駆け寄って来てくれる一年生のなんて可愛らしいことやら…実習の疲れなんてどこかに吹っ飛んでしまいそう。

「ただいま〜みんなも外出してたの？」

一平『虫を捕まえに行ってたんです』

孫次郎『この時期は虫も活発なので〜…』

そう言いながら虫かごを掲げるみんなの顔は満足そうにしていた。
おそらく目当てのものを捕まえることが出来たのだろう。
つられてこちらも頬が緩んでしまう。

「それは良かったね。孫兵くんと八左ヱ門もおかえり」

八左ヱ門『Aもおかえり。おほー、らっきょうにトマト…たくさん野菜を収穫して来たんだな』

「うんっ、今夜の夕食にも出されると思うから楽しみにしてて」

孫兵『A先輩！先輩に見せたい子が居るんです！』

すると孫兵くんが虫かごの中からゴソゴソと何かを取り出している。珍しい虫かなにか捕まえたのかな？

孫兵『この子です！可愛いでしょう？』

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