13-2 ページ3
そんな話をしていると横に座っていた利吉が話に割って入ってくる。
利吉『父上、A。冗談も程々にしてくださいよ』
山田『何だ、利吉居たのか』
利吉『居たのか、じゃありませんよ。洗濯物を取りに来いと仰ったのは父上ではありませんか!』
山田『何をそんなに怒っとるんだ、お前は』
利吉『いえ、別に怒っているわけでは…(兄妹ではなく私の嫁として迎え入れた方が早いのではなんて言えない)』
山田『…(利吉も分かりやすい奴だな)』
山田先生的には利吉の嫁でも養子でもAちゃんが娘に来てくれるなら何でもいいと思ってる。土井先生の気持ちも知ってるからね。
山田編 end
鹿之介編
「出茂くん、はいどうぞ」
鹿之介『…何だこのお粗末な刺繍は』
手ぬぐいを渡すや否やまるで汚物を見るように直ぐに悪態をつく出茂鹿之介。
「おそま…確かにお粗末だけどそんなにはっきり言う?!」
鹿之介『本当のことを言って何が悪い』
出茂くんと話しているとAちゃんの怒りの沸点はめちゃくちゃ低い。直ぐにプッチンと来てしまう。
「そんなこと言うならいらないってことだよね。返して…かえし…かえっ…ちょっと返してよ!」
いらないのだと判断したAちゃんは出茂くんから手ぬぐいを取り返そうとするが、Aちゃんの手の届かないように腕を上げてそれを阻止する鹿之介。
鹿之介『一度貰ったものは僕のものだ。返すわけないだろ』
「…いらないんじゃないの」
鹿之介『…仕方ないから貰っておいてやるよ』
「素直にありがとうくらい言ったらどうなの〜?」
鹿之介『…うるさい』
なんだかんだ言って嬉しいんじゃないのかとおちょくるAちゃんの頭に拳を落とす鹿之介。
「あた?!何も叩かなくて良いじゃん!!」
こんな風にじゃれ合えるのも同い年だからだし、出茂に至っては自分の為に作ってくれた手ぬぐいが本当はめちゃくちゃ嬉しくて内心ガッツポーズを取って盛大に喜んでると可愛い。何気に耳が赤くなってると尚更良し。
鹿之介編 end
79人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「忍たま」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雅 - 喜八郎君、何か変な妄想していたように見えますけど…まさか…😅 (2022年8月22日 9時) (レス) id: a9b76d2ca4 (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - あいさん» 出てくる度にてっんっし!てっんっし!って言っていたら友人に真面目に五月蝿いって怒られたのを覚えてます(遠い目)ありがとうございます!おかげさまで続編に行けました!何だかんだ毎日更新出来ているのであっという間でした(笑)これからもよろしくお願いします! (2022年8月22日 7時) (レス) id: a1a5c64e20 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - りっかさん» 天使ですよね!! 色んな所で救ってるのが女神 後関係ないんですけど続編おめでとうございます!! 性格も優しそうでふんわりしてるし!! 友達になりたいwww (2022年8月21日 10時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - あいさん» そう!めっちゃくちゃ美人なんです!!最初出てきた時、は?!何この天使!!って思いました(´˘`*)あの掴みどころのない性格がすんごいそそります…ハリーポッターの登場人物は基本的にハリー救ってくれますよねぇ! (2022年8月21日 8時) (レス) id: a1a5c64e20 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - りっかさん» ルーナちゃん 可愛いですよね!! 美人だし!! ルーナちゃんって色んな言葉でハリーを救ってるしね(分からんけどwww) (2022年8月20日 10時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りっか | 作成日時:2022年7月30日 19時