【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！その11(夏編)

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与四郎『そうだなー、今度はAに会いに来るべ』

「それは嬉しいけど、喜三太くんにももちろん会いに来るでしょ？」

与四郎『もちろんだぁよ。喜三太はいつまでもオラの可愛い後輩だかんな』

「うん。私にとっても喜三太くんは可愛い後輩だから、与四郎が居ない間は私が見守っているから安心してね」

与四郎『あぁ、よろしく頼むべ。そんじゃ、オラはそろそろ帰んべーよ』

「うん、またね」

与四郎『あ、そうだ、A』

「ん？な、に…っ、？！」

不意に名前を呼ばれたと思った時には与四郎の腕の中に居た。
先程の頬への口付けと言い、留三郎くんに似ているわりにめちゃくちゃ積極的というか行動力あるというかなんと言うかなんですけど風魔の人ってこういう人ばかりなの？！

私をすっぽりと収めている与四郎の逞しい腕の中で必死に平常心を保とうとするが、それとは裏腹に顔は熱いし心臓の鼓動は早くなるばかりで目がぐるぐると回る感覚に陥る。
暫くして与四郎が私を抱き締める腕を緩めて、ゆっくりと離れた。

与四郎『…よぉし、充電完了。すまねぇな、急にこんなことしちまって』

「だ、大丈夫…びっくりはしたけど…」

与四郎は私の真っ赤になった顔を見るなり、ふんわりとした穏やかな笑みを浮かべた。

与四郎『じゃ、またな』

そして片手を上げながら私に背を向ける与四郎に軽く手を振り見送る。
風魔の里まで無事で居てくれますように、と密かに願いながら彼の後ろ姿が見えなくなるまで門から動かなかった。

そしてその2週間後くらいに一通の手紙が私の元へ届いた。
差出人はもちろん与四郎。私の心を知ってか知らずか無事に風魔の里まで着いたことを知らせる手紙だった。
思わぬ文通相手が出来たことに嬉しさを隠しきれない私がいるのであった。




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与四郎は留三郎とは逆でこういうふうにめちゃくちゃ積極的だったら嬉しい(私が)

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