11-26 ページ27
出茂くんの一件で暫くの間何も出来なかった私。
漸く仕事ができるようになったとある日の放課後、私は門の掃き掃除をしていた。
不意に門の扉を叩く音が聞こえたので、戸を開けるとそこには山伏に変装した留三郎くんが立っていた。
「…留三郎くん?どこかに行っていたの?」
留三郎くんが山伏に変装している姿を見るのは初めてだ。
というより、さっきまで用具倉庫に居たはずの彼が何でこんなところにいるのだろうか。
軽く混乱していると、目の前に立っている彼は目をぱちぱちと数回瞬かせたあと『ふはっ』と笑った。
錫高野与四郎 以下 与四郎
『こんにちは。私は風魔流忍術学校の錫高野与四郎と言います。喜三太は居ますか?』
「ぅえ?す、すみません…!私ったらとんだ勘違いを…!ご案内します!あ、その前に入門票にサインをお願いします…」
留三郎くんそっくりなんだけど!?でも留三郎くんじゃないんだよね…私を騙そうとして演技してるってことないよね?違うよね?
そう思いながら入門票にサインする彼をじっと見る。すると、彼は私の視線に気付いたのか目が合うとにこっと笑ってくれた。いや、そっくり過ぎだな?!
入門票にサインを貰ったあと、私は彼を用具倉庫へと案内した。
用具倉庫に着くと、中で作業をしている用具委員会の彼らに空いている扉から声を掛ける。
「喜三太くんいる?お客さんがいらしてるんだけど」
喜三太『はにゃ?僕にお客さんですかぁ?』
喜三太くんを始め、みんなが作業の手を止めて一斉に此方を振り返った。
そして私の後ろから錫高野さんが顔を出して、嬉しそうに笑いながら喜三太くんに声を掛けた。
与四郎『喜三太〜いさしかぶり』
喜三太『錫高野与四郎せんぱぁい!』
92人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「忍たま」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りっか(プロフ) - 七海さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(´˘`*)とてつもない褒め言葉でございます!!ぼちぼち皆様に楽しんで頂けるように頑張りますのでどうぞこれからもよろしくお願い致します! (2022年6月21日 20時) (レス) id: a1a5c64e20 (このIDを非表示/違反報告)
七海 - 滅茶苦茶楽しませてもらってます!無理のない程度に頑張ってくださいね^^ 応援してます!! (2022年6月19日 17時) (レス) @page43 id: bcf0e58e89 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - りっかさん» ありがとございます!! 私も鼻血がwww (2022年6月14日 22時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - あいさん» 2人揃って良いですよね〜私の最推しが2人いるって鼻血出そうでした(汚い)なんか最近キャラの口調とかいろいろわかんなくなってきてアニメ見て落ち着かせてます心をwwwあい様も頑張ってください! (2022年6月14日 19時) (レス) id: a1a5c64e20 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - りっかさん» 留三郎と似てるけど髪の色と声が違いますけどそこも良いwww 兄弟みたいwww ありがとございます、、 作者様もスランプ抜け出せると良いですね!! これからも頑張ってください (2022年6月10日 20時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りっか | 作成日時:2022年5月5日 15時