【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！

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伊作『さぁ、着いたよ。学園長先生、音無さんを連れて参りました』

学園長『うむ。入りなさい』

「し、失礼します…」

善法寺さんと乱太郎くんに案内されて辿り着いたのは、何度もアニメで見たことがある光景だった。何だっけ、庵だっけ。いまいち実感湧かないけどやっぱり忍たまの世界なんだよねぇ…。

善法寺さんと乱太郎くんに次いで私もそっと部屋に足を踏み入れる。ふんわりと新しい畳の香りがした。そして次に目に入るのは、白髪のおかっぱ頭の学園長…と、その隣に座っている青い頭巾を被った

ヘムヘム『ヘムヘム！』

そう！ヘムヘム！なっつかしい〜…本物だ〜！しかし本当にヘムヘムって鳴くんだ。可愛いな。

前に居た善法寺さんが学園長の前に座るように促してくれる。促されるがまま学園長に軽く会釈をして、目の前でそっと腰をおろす。なんとも言えない緊張感から正座した足には力が入り背筋がピンとなる。

学園長『すまんが、2人にしてくれんか』

閉じていた片目を薄らと開け、善法寺さんと乱太郎くんをチラリと見やる。
え、待って、この状況で2人きりにさせられるの？！やだやだやだやだやだやだ！！無理だって！

不安げな顔で2人をチラッと見ると、一瞬目が合って『大丈夫』と言われた気がした。そしてそのまま2人は外に出て行ってしまう。

しん、と静まり返る部屋。居心地悪すぎ…！！！！どうしたらいいのこれ…

学園長『…オホン！2人に聞いていると思うが、わしはこの忍術学園の学園長をしておる大川平次渦正じゃ。早速だが音無Aくん。何故君がここにいるのか分かるかね？』

咳払いをして話し出す学園長。名前までは覚えてなかったな。

「いえ…、何故ここに呼ばれたのか…え、あの、私、下の名前言いましたっけ？」

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