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no side
『…どうせまた学園長先生の突然の思いつきだろ?』
『突然の思いつきはろくな事がないんだよな』
『今回はなんでしょうね…また授業が遅れるのか…』
『春だから花見じゃないか?だとしたら良いよな〜楽しそうだし』
緊急集会として集められた全生徒達は思い思いの話をしている。どれもこれも今まで散々な目に合ってきたから故の言葉である。
伊作「…僕は何となく集められた理由が分かる気がするけど」
食満留三郎 以下 留三郎
「伊作、何か知っているのか?」
伊作「あー…えっと、たぶんだけどね。お使いの帰りにとあるおん…」
伊作の言葉を遮り突如聞こえてきたのは、毎度おなじみ学園長の登場である。
生徒たち及び教員たちも、またか…と言わんばかりの顔でいた。
学園長「え〜…皆に集まってもらったのは他でもない!紹介したい人がおるんじゃ。新しい事務員兼何でもお助けピンチヒッター係の音無Aくんじゃ!」
伊作「…やっぱり」
学園長が指差す方向に全生徒と全教員が視線を向ける。それと同時に聞こえてくるのは
「…え?女の子?」
「うわ…小さいし可愛い」
「何と美しい…」
彼女に魅了させられた言葉の数々。
艶のあるサラサラの髪をゆらゆらと靡かせながら朝礼台へと上がる彼女。
困ったような素振りを見せるそんな彼女も愛らしい、と全員が思っていた。
すると、彼女はある一点を見つめた後暫くすると口を開いた。
『皆さん、はじめまして。音無Aと申します。今日から忍術学園の事務員兼…何でもお助けピンチヒッター係をさせて頂く事になりました。不束者ですが、よろしくお願い致します』
凛とした佇まい、見た目とは裏腹にしっかり者という印象を強く受けた瞬間。そして声も透き通っていて聞きやすく美しい。…しかし、お助けピンチヒッター係ってなんだ?と皆が疑問に思ったのは言うまでもない。
伊作「良かった…」
そんな彼女を見て伊作は小さく呟く。
『えっと、一応18になります』
そして次の彼女の言葉には皆が驚きの声をあげた。
どう見ても18には見えない容姿。皆が3.4年生と同じくらいだろうと思っていた。それくらい童顔なのだ。
皆の声を聞いた瞬間、彼女がムッという表情をするのを誰もが見逃さなかった。
「「「「「(ムッとした顔も可愛い…!)」」」」」
かくして、忍術学園に新たな事務員が誕生した(?)瞬間なのであった。
no side end
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りっか(プロフ) - 住人さん» ようそこ沼へ!!!!大歓迎です♡嬉しいお言葉ありがとうございます!!!!ぼちぼちになりますが頑張りますのでよろしくお願い致します!!!! (2023年2月18日 9時) (レス) id: 478fa1c1b9 (このIDを非表示/違反報告)
住人 - 最近沼に落ちてきました。しばらくここでお世話になります!これから猛スピードで最新話に追いつくので更新頑張ってください!! (2023年2月15日 22時) (レス) id: c00a4cd404 (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - スイちゃんの姉貴的存在のご友人さん» うぎゃ!!ありがとうございます!その一言がとても嬉しいです(;;) (2023年1月24日 13時) (レス) id: a1a5c64e20 (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんの姉貴的存在のご友人 - 良き (2023年1月20日 21時) (レス) @page5 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - 銀蘭さん» ぎゃあああああああああ!!ありがとうございますううううう( ´:ω:` )ありきたりな設定でほんっと申し訳ない思いもありつつ私の妄想に付き合って頂いて…これを励みに頑張りますのでこれからもどうぞよろしくお願いいたします!!!!! (2022年1月23日 3時) (レス) id: c181ad41b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りっか | 作成日時:2021年12月17日 16時