狐少女は知っている

詐欺師若武 ページ15

貴方side

貴方「無理｡｣

私がそう言ったとたん､若武は私を掴む腕の力を強くして

若武「なんでだよ！？」

と言ってきた｡

貴方「だって､さ｡｣

私はいったん言葉を切って､若武を見つめた｡

若武「ッ...！」

若武が一瞬､息をのんだ｡

貴方「マウテン・バイクが盗られたのは､勝手に乗ってきた貴方のせい｡｣
　 「私には関係ない｡｣
　 「どうなろうが知ったことじゃない｡｣
　 「私は協力しない｡｣

私がそう言うと

若武「そうか､協力しないのか...」
　 「あーあ残念｡小塚もいるのになぁ｡｣
　 「協力しないのかぁ」

ウッ和彦もいるの？

あーどうしよう

協力したくない

でも和彦といっぱい会える

となれば...

貴方「しょうがない､協力してあげるよ｡｣

協力するしかないよね｡

ずるいよ､和彦を出すなんて...

私が和彦のことを考えている間に立花さんも説得されたようだ｡

私はみんなの言っていたことを思い出した｡

私だったら詐欺師って言うな｡

詐欺師若武だ

若武「じゃあ､行くぞ｡｣

そう言われたのでついて行った

大げさすぎ....→←消えたマウンテン・バイク

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