もっと僕を頼ってよ (ページ15)

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真冬「おまたせっ」

コンビニで待っていると、10分ほどしてから真冬くんが来た。

息を切らしている。走ってきてくれたの？

「わざわざごめんね、今度遅くなったら私1人で帰れるから大丈夫だよ。」

これ以上真冬くんに迷惑をかけたくない。
嫌われるのはもっと嫌だ。

真冬「はぁ？何言ってるの！そんなこと言うと、僕だって怒るよ？」

「！？な、なんで…？」

真冬「Aみたいな可愛い子、1人で帰ったら危ないに決まってるでしょ。」

「………。」

あぁ、そういうことか。真冬くんは相変わらず優しいな。

その優しい言葉に、安心している自分がいた。

真冬「もし今度も遅くなる日があったら、その時は僕にちゃんと連絡してよね？すっごく心配したんだから。」

そう言って、ほっぺをぷくーっと膨らませる真冬くんは、なんだか可愛いらしかった。

「ふふっ」

真冬「なんで笑ってるのさー」

つい笑ってしまった私に、真冬くんは不思議そうに見ていた。

このまま。このまま、いじめのことはばれないで、真冬くんといる時だけ幸せならそれでいい。そんな風に思った。