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『ﾌﾌｰﾝ♪』
Aは鼻唄を歌っていた。
楽しそう、楽しそう？
一瞬楽しそうだ、と感じるのだ。
だがすぐに気づく。
彼女の歌には狂喜が詰め込まれていることに。
どこか歪なのだ。
『あぁ…着いた。』
Aが立ち止まったドアには、
〜椋〜
そう彫られたプレートが掛かっていた。
『フフｯ嬉しいねェ…』
ガチャ
ノックもせずドアを開ける。
扉を開けた音が静かな邸に響く。
椋「誰…………A…！」
唄の面影が少し残る端正な顔に喜びが広がる。
『よう…久しぶり。』
運命が…動き出す。
〜大黒邸〜
筴「Aが…？」
唄「あぁ…」
頷く唄の表情は暗い。
樂「何やってんだよ…唄！」
樂は怒りを覗かせている。
唄「ｯごめん…」
筴「ケンカの前にAを止めなきゃいけねぇ。考えろ！」
樂「わァってるよ！」
言葉が荒くなる樂。
唄「Aはもう椋に会ってると思う…早く止めねェと…Aがヤバイ！」
筴「唄の兄さんも危ねェんじゃねえのか？」
唄「まなみとAをあんな風にしたやつを気にかけるおれはお人好しじゃねえし、椋は絶対的平気だ…」
筴「何でだ…？」
唄「椋は…恋愛が絡んでくると…狂っちゃうんだ…」
『ッはァ…！やめろ…やめろォォ！』
白い部屋に少女と少年が一人ずつ。
Aは…床に伏していた。
椋「あ…苦しむAはいいな…あ、そうだ。この花見て？まなみみたいだろ？」
確かにその花はまなみの様だ。
『フーッ…ﾊｯ…だからなんだよ…！』
そういって、精一杯の殺気を椋に向ける。
椋「ﾌｯ…何してもホントAはかわいいよな…でさ、この花まなみみたいじゃん…」
椋「グシャッ♪」
そういって花を潰す。
立派だった花はグシャグシャになり、
美しさなど見る影もない。
『ﾋｯ…ﾊ…やめ…』
椋「こうしたのはよ♪おれと、Aだよな♪」
『ふゥｯ…』
Aの目から涙が出る。
まなみが事切れた時に出なかった涙が。
椋「おれらは共犯者だな♪」
そういって無邪気に笑う椋。
その笑顔は本当に無邪気なのだろうか?
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マカロン愛?(プロフ) - りらりら。さん» いえいえ (2017年10月1日 7時) (
レス) id: c30a359a19 (このIDを非表示/違反報告)
りらりら。(プロフ) - マカロン愛?さん» あっホント？！誤字脱字には気を付けてたのに…教えてくれてありがとあいちゃん！直してくるね！ (2017年10月1日 3時) (レス) id: 83f22703c1 (このIDを非表示/違反報告)
マカロン愛?(プロフ) - りらりら。さん» おーいりあちゃーん！久しぶりにこれ読み返したら、９番のお話で（名前）が名前になってたよー！ (2017年10月1日 1時) (レス) id: c30a359a19 (このIDを非表示/違反報告)
りらりら。(プロフ) - サリー?さん» いえいえ！こちらこそ載せるの遅くなってしまって…ごめんなさい！とっても素敵な絵でした！有難う御座います！ (2017年8月3日 11時) (レス) id: 0e18b1c72e (このIDを非表示/違反報告)
サリー?(プロフ) - コメント遅くなりました！ｩｩｩｩｩ((載せていただきありがとうございます！！！！( 〃▽〃) (2017年8月2日 1時) (レス) id: 277a03117a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りらりら。 | 作成日時：2017年6月17日 12時
