中王区党員の彼女とネガティブな彼氏

事実 ページ5

乙統女「もう、貴女の話は終わったでしょう。」


梨香子「そうですね。では、願い通り無花果様の助手の地位を。」


貴女「無花果様の助手は私だけど…」


梨香子「これからは私が無花果様の助手よ。貴女はとっとと観音坂独歩と幸せに。」


貴女「それはダメです！」


梨香子「何が？」


貴女「貴女が無花果様の助手になったら中王区を支配して国まで支配するんでしょ！」


梨香子「それはおかしいでしょう。だったら私は内閣総理大臣の地位を狙うわ。」


貴女「そう…でも、貴女は無花果様と乙統女様も支配しようとしている。」


梨香子「あら…」


貴女「自分で動くよりも人を動かして自分は楽にしてたいですよね？」


梨香子「まあ、貴女がどう推測しようとも、もうどうでも良いわ。」


そして梨香子がヒプノシスマイクを起動しようとしたときだった。


「そこまで！」


梨香子「誰？」


「そこのオネーさん♪大人しくしてようね！」



貴女「合歓ちゃんに乱数！」


寂雷「これは…」



一二三「加勢してくれたのかも。」


独歩「おお…」


梨香子「貴女は確か碧棺合歓…！それに飴村乱数まで…！」


合歓の後ろにはたくさんの党員達がいた。


乱数「本当は中王区を助けることも、ジジイの顔を見るのも嫌だったけど、乙葉のことだし、合歓オネーさんにお願いされたら僕、優しいから断われなかった！」


合歓「阿左美梨香子…乙統女様に無花果様に無礼の数々。そして乙葉ちゃんにも！許さない！」


梨香子「くっそ…」


貴女「さすがの貴女もこの人数には勝てない！」


独歩「阿左美、お前もここまでだ。」


梨香子「結局、最後は私がいつも負ける…」


無花果「何の話をしている。」


梨香子「中王区に入党したのも親を見返すため。何も取り柄のない私は親につまらない娘って言われてた…色んなことで勝負した。でも負ける一方。」


貴女「でも、貴女には情報収集って得意分野が…」


梨香子「結局は皆、他人事なのよ。」


貴女「えっ？」


梨香子「私は一度親にその事を言った。そしたら『あっそ。』だって…友達にも言ってみたら、『ふぅ〜ん。あっ、そうそうそんなことより…』だよ？結局そうなんじゃない。あんただってそう思うでしょ？」


貴女「そんなこと…」


梨香子「情報収集出来たから？それで？将来何の役に立つの？」


貴女「それは色んなことに役立つと思う！」


梨香子「口ではそう言うけど。」


貴女「私だってそんな取り柄なんて…」

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