好きなのに57 ページ9
桃姫譁「!」
黒咲は桃姫譁の手を取った。
黒咲「お嬢様…私は貴女の専属メイド…小さな頃から貴女をお世話してきた…」
黒咲は下を向いて桃姫譁にブツブツ言う。
桃姫譁「そうね。貴女は私の専属メイドよ。」
黒咲「私はお嬢様が大きくなるにつれて、変わっていくのが怖かった。それに私がついていけてないのが…まだ心のどこかでお嬢様が好きだった。好きなのに…私は自暴自棄になってこんな…」
桃姫譁「とりあえず、もうやったことは取り消せないわ。私も貴女も。私だって雪落の顔に傷つけたこと後悔してる。」
黒咲「後悔…?」
桃姫譁「私を心配して言ってくれてたのに…私ったらガラスの破片で…」
帝統「元彼のことか…」
すると、桃姫譁ちゃんは帝統に向き直った。そして何故か私と帝統を交互に見つめてから口を開く。
桃姫譁「私に彼は似合わないわ。」
貴女「彼?」
桃姫譁「帝統のことよ。」
貴女「え?」
桃姫譁「小雪亜ちゃんは帝統が好きで好きで仕方ないんでしょう?」
いきなり言われた自分の本心。当然顔が赤くなる。
貴女「なっ、何言って…!」
帝統「好き?俺が?」
桃姫譁「帝統は鈍感で気づいてないんでしょうけど。本当は帝統だって小雪亜ちゃんが好きなんでしょ?」
帝統「おいおい、話が見えてこねぇって!」
貴女「桃姫譁ちゃん?急にどうしたの?」
桃姫譁「私、小雪亜ちゃんに会ったとき、帝統を取られると思ってた。だってこんなにキレイな子いないもの…」
貴女「全然キレイじゃないって!私は桃姫譁ちゃん可愛いと思って羨ましかったもん!」
桃姫譁「私、全然可愛いくない。性格は酷いし、すぐ嫉妬するし…」
貴女「私にだってそれは当てはまるよ…」
桃姫譁「例え、小雪亜ちゃんがそれに当てはまったとしても、誰でも助ける精神は私に真似出来ない。」
貴女「助ける精神ってそんな大袈裟な…」
桃姫譁「私は小雪亜ちゃんに酷いことばかりしてきたのに、貴女はそんなこと知らないみたいに私を助けるためヒプノシスマイクを取ってバトルをした…それは誰にも真似出来ないことよ。」
すると、黒咲は桃姫譁の隣に来た。そして私達を見て頭を下げた。
黒咲「この度は誠に申し訳ございませんでした。私のくだらない想いに勝手に巻き込んでしまって…」
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ルルア - おと姫と愉快なサカナたちさん» コメントありがとうございます!その案良いかもしれませんね…!私の最後に書くお話になれますね! (2021年12月10日 22時) (レス) id: ba79c5f61a (このIDを非表示/違反報告)
おと姫と愉快なサカナたち(プロフ) - 桃姫譁ちゃんの後日談とかみたい!桃姫譁ちゃん幸せになったくれ…🥺🥺🥺🥺 (2021年12月2日 1時) (レス) @page18 id: e21618e8ed (このIDを非表示/違反報告)
ルルア(プロフ) - らみさん» うわああ!嬉しいです…!桃姫譁ちゃんと黒咲のお話も気に入ってくださり嬉しい限りです! (2021年5月27日 17時) (レス) id: 014ef85129 (このIDを非表示/違反報告)
らみ - ルルアさん» 私はこの作品めっちゃ好きですよ!姫百合、いや!雪落ちゃんと桃姫譁ちゃんの話がもうティッシュ、いや、大きいタオルがないと見れませんでした! (2021年5月27日 14時) (レス) id: 46b37efe83 (このIDを非表示/違反報告)
ルルア(プロフ) - らみさん» らみさんありがとうございますぅぅぅ(泣)そう言ってくださり本当にありがとうございます! (2021年5月27日 6時) (レス) id: 014ef85129 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルルア x他1人 | 作成日時:2021年4月4日 23時