好きなのに59 ページ11
帝統「なっ、何で知ってんだよ!」
桃姫譁「言ったでしょ?帝統のスマホ見たときにそうなってたわよ。本当帝統は小雪亜ちゃんのことが…」
帝統「だーーー!!!それ以上言うな!」
貴女「?」
桃姫譁ちゃんの声は小さく何を言ってるのか分からないが、帝統は大声で叫んだりしている。
桃姫譁「とにかく、もう私車に乗るから。」
そして迷わず前へ進んでいく桃姫譁ちゃんを見て私は、ボーッとしている帝統の背中を押した。
帝統「うおわっ!」
貴女「最後だから桃姫譁ちゃんを送ってあげてね。」
私は笑顔で帝統にそう言った。すると帝統は頷いて全速力で桃姫譁ちゃんの方へ走っていった。そして桃姫譁ちゃんと最後の会話をする帝統を見ながら私は乱数と幻太郎のところへ行った。
幻太郎「小雪亜、良かったんですか?」
貴女「これでもう会うことはないだろうし…」
幻太郎「小雪亜は本当にお人好しですね。」
貴女「そうかな…?」
乱数「僕もそう思うよ☆幻太郎もお人好しだけどね!」
幻太郎「小生はそんな…」
貴女「幻太郎もそうだよ!私が辛いとき慰めてくれたし、色々迷惑かけたのに幻太郎の大きい器で受け止めてくれたり…」
それは小雪亜だからしたことなのだが…と、幻太郎は内心モヤモヤしていた。
小生は小雪亜に告白しようか迷った。今更ここで告白したってフラれるに決まっているが、自分はまだ小雪亜に想いすら伝えてないのだ。
幻太郎「小雪亜…」
貴女「なーに?幻太郎。」
小雪亜がこちらに振り返る。心臓がドキドキしておかしくなりそうだが、ここで言わないと後悔することになる。でも、1番怖いのは想いを告げたことによって今の友達関係には戻れなくなることが何よりも恐ろしい。
幻太郎「あのっ…!」
いよいよ告白しようと思ったときだった。桃姫譁と最後の別れを終えた帝統がずっとその場で突っ立っていた。
貴女「ちょちょ、幻太郎ー!?」
小生はいつの間にか小雪亜の背中を押していた。
まるで恋の手助けをするキューピットみたいに。
幻太郎「行ってらっしゃい。」
うっすら目に涙を浮かべながら俺は小雪亜の後ろ姿を眺めていた。
貴女「急に背中押すなんて…!」
いきなり幻太郎に背中を押され、びっくりした私だが、よく考えるとその意味が分かった。
貴女(幻太郎は応援してくれてるのかな…)
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ルルア - おと姫と愉快なサカナたちさん» コメントありがとうございます!その案良いかもしれませんね…!私の最後に書くお話になれますね! (2021年12月10日 22時) (レス) id: ba79c5f61a (このIDを非表示/違反報告)
おと姫と愉快なサカナたち(プロフ) - 桃姫譁ちゃんの後日談とかみたい!桃姫譁ちゃん幸せになったくれ…🥺🥺🥺🥺 (2021年12月2日 1時) (レス) @page18 id: e21618e8ed (このIDを非表示/違反報告)
ルルア(プロフ) - らみさん» うわああ!嬉しいです…!桃姫譁ちゃんと黒咲のお話も気に入ってくださり嬉しい限りです! (2021年5月27日 17時) (レス) id: 014ef85129 (このIDを非表示/違反報告)
らみ - ルルアさん» 私はこの作品めっちゃ好きですよ!姫百合、いや!雪落ちゃんと桃姫譁ちゃんの話がもうティッシュ、いや、大きいタオルがないと見れませんでした! (2021年5月27日 14時) (レス) id: 46b37efe83 (このIDを非表示/違反報告)
ルルア(プロフ) - らみさん» らみさんありがとうございますぅぅぅ(泣)そう言ってくださり本当にありがとうございます! (2021年5月27日 6時) (レス) id: 014ef85129 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルルア x他1人 | 作成日時:2021年4月4日 23時