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目を開けると目の前には白い布







動こうとしても誰かに抱きしめられていて動けない、







そして私も抱きついていて動けない。







唯一顔だけ動かせれて、上を見ると








亜嵐の顔がある。







ん?亜嵐?え?








やばいどうしよ、起こしちゃまずいし。








亜嵐「ふふっ、何ひとりであたふたしてんの(笑)
おはよ」








『お、おはよ』








亜嵐「どう?頭痛くない?」








『少し痛い。』









亜嵐「ちょっとでも治ったならいいや。
まだ俺寝る。」








そう言って私を抱きしめたまま寝る亜嵐。







いや、せめて離して。







まぁ、嫌じゃないけど。







とりあえず起きたいし。







『亜嵐、シャワー浴びたい』








亜嵐「ん?あ、わかった。
前と一緒だから。後から着替え置きに行く。」









『わかった。ありがと』







そう言ってシャワーをしに行く。







リビングとかも全部前と変わらないまま。






唯一変わったのは、私との写真が全て無くなっていたこと。







最後に別れを告げたあの時は、ちゃんと写真が飾られていた。







だから、忘れたんだなぁって思い知らされて、







どこか心が寂しかった。







亜嵐「A〜、着替えおいとくからな」








扉越しに聞こえる亜嵐の声。








『わかった。ありがとう』








そういえば、二人で飲んでた時の記憶が全く無い。







私なんもやらかしてないよね?








『亜嵐?』







シャワーを終えて亜嵐がいるリビングへ行く。







出された着替えはぶかぶかな薄いパーカー







『服ありがと。』







亜嵐「いえいえ」








『ねぇ、私昨日の記憶ないんだけど…
私変なことしてないよね?』









亜嵐「うん、まぁ」









『え、なに。なんかした?やっぱり?
ごめんね』









亜嵐「いや、べつに謝らなくていいし」








亜嵐「とりあえずここ座って。
これ朝ご飯ね。」







『わ、ありがと』








二人でいただきます、と言って食べ始める。









亜嵐「ひとつ聞きたいんだけど…」








『ん?』









亜嵐「…好きな人いるんでしょ?」









『ぶっ…きゅ、急に何』









亜嵐「昨日、酔っ払った時に言ってた。」









『いや、いないし』







嘘、本当はいるよ。







あなただよ、亜嵐。







ずっとあの日から忘れられてない。









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作者名:みお | 作成日時:2018年9月19日 23時

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