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『あーあ。』
朝から憂鬱。
こんなに仕事に行くのが憂鬱だなんて…
『罰ゲームヤダしなぁ。』
剛典くん、絶対楽しんでるよね。
コンコン
今日は誰の担当か確認すらしてない…
ダメだなぁ、私。
『失礼します。』
「どうぞ」
ガチャッ
『えっ…』
亜嵐「あ、おはよ」
『おはようございます』
まさか、ドアを開けたら亜嵐がいるなんて…
しかもまだ他に誰も来てないし。
『ほかの皆さんは?』
亜嵐「あれ?聞いてない?今日俺だけ」
まじかーいっ!
待ってこれは剛典くんに言われた命令をクリアするチャンスかな
でも、心の準備が…
亜嵐「まだ時間あるし、そこ座ってたら?」
亜嵐は そこ ってソファを指さす
『え、あ、うん。
ありがと』
亜嵐「んで、ちょっと話しよ」
亜嵐「とりあえずこの前出来なかった連絡先の交換ね」
携帯出して、って言って手を出される。
『あ、うん。』
亜嵐「…はい、できた。」
『…この前はごめんね。
話遮っちゃって。』
亜嵐「…全然。
俺ずっと謝りたかったんだ、あの時Aのこと考えずに1人で先走ってて、仕事のことしか考えられたかった。ごめん。」
『違う!それは、私がダメだっただけ!
私が…ちゃんと彼女として居られなかった私がいけないの!だから謝らないで…』
亜嵐に謝って欲しいなんて1ミリも思ったことない。
むしろありがとうって言いたい。
亜嵐「龍友くんに手紙渡したけど…読んでくれた?
卒業のときの」
『今でもちゃんと家にあるよ。
何回も読んだ。ありがとう。』
あの手紙を思い出しただけで泣きそうになる。
今でもあの手紙を読むこともある。
亜嵐「俺迎えに行くって言って行けてなかった。」
『うん…』
亜嵐「俺さ…」
亜嵐が何か言いかけた時
プルルル
『あ』
亜嵐「いいよ、電話してきて」
『ごめんね…』
私は携帯を持って部屋を出た。
『もしもし』
岩田「どうですか?そっちは」
なんてナイスでバッドはタイミング
『剛典くんのせいで台無しですね〜』
岩田「嘘?!」
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作者名:みお | 作成日時:2018年9月19日 23時