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Reo side







『おはよ』








お酒を飲んで酔いつぶれたあの日から







Aと顔を合わせていない。







楽屋で一番乗りな俺は椅子に座って適当に過ごす。







亜嵐「おはよー」









『あ、おはようございます』









亜嵐「おお!玲於、これ」







と言って俺に鍵を差し出す亜嵐くん







『ほんとごめん。あの日』







亜嵐「Aから電話かかってきてさ、
迎えに行ったら酔いつぶれて爆睡してる玲於がいたってわけ」









『Aにも伝えといて、ごめんって』









亜嵐「わかった。
てか、伝言するくらいなら会ったら?」









『え、、
俺連絡先持ってないし』









亜嵐「んじゃ、俺が連絡してやっから
会いなよ」









『別に会わなくったっていいよ』








亜嵐「そう?んじゃいいけど…」








『そういやさ、亜嵐くんとAってそんな仲良かったっけ?』









亜嵐「松山校に通ってた時からしょっちゅう遊んでたからね〜(笑)
Aはちっさい頃からいい意味で変わってなかったからまた初恋が蘇ったってわけよ〜
そっからさ〜」









ってずっとAの話をする亜嵐くん








正直腹立つ。









俺の方がずっとAといるし、








俺の方がAと仲良いし








『ほんと亜嵐くん、Aのこと好きだね(笑)』









俺は今ちゃんと笑えているだろうか









うまく笑えているだろうか。









亜嵐「顔ひきつりすぎ(笑)
そんなAのこと好きなの?」








『え?』









亜嵐「俺がAの話したら急に顔が暗くなるし、
そんなに?」









『…気のせいじゃない?』








バレてないと思ってたのに








やっぱり俺のさっきの笑顔は引きつっていたようで







亜嵐「じゃあ、なんで告」ガチャッ









「「おはよ〜/おはようございます」」









亜嵐くんが何か言いかけた時









ほかのメンバーがみんな入ってきた。







亜嵐「おはよ」









『おはよっす』









涼太「今日は早いね、二人とも」









亜嵐「そうかな?
たまたまだよ」









涼太「そう?
朝からさ隼がさ〜」







って陽気に話し出す涼太くん









俺は頭の中でずっとさっき亜嵐くんがいいかけた言葉を考えていた。







もしあの時俺はAの話をちゃんと聞いていたら








今こんな苦しい思いをせずにすんだのだろうか。

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Cherry(プロフ) - ゆいさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです!!どんなオチになるかはまだ考え中なので待っていてくだされば嬉しいです! (2018年8月21日 19時) (レス) id: c5b05d74b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - とても良いお話で毎日楽しみにしています!落ち亜嵐くんだったらとても嬉しいです!! (2018年8月21日 13時) (レス) id: d302355916 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みお | 作成日時:2018年8月8日 17時

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