壁を超えて【佐野玲於】

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『健ちゃん、
遅くない？(笑)』







岩田「さっき連絡きたけど
もう帰るって」








『ならよかった』









直人「さぁ、買ってきてあったお酒飲もう!!」









『どうぞどうぞ！
私、見守り役で！』









実はあんまりお酒強くないんだよね…









隆二「飲まないの？Aちゃんは」









『あ、えっと、その
健ちゃん待たなきゃいけないし？
全員潰れるのはダメじゃん？それにみんなが飲んでワイワイしてるところ見てる方が楽しいし』








臣「なら、いっか！さ、飲も飲も」








臣さんは何かを察してくれたのか話を切ってくれた。









ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ









『はい』








健「こんばんは〜
お邪魔しま〜す。遅なってごめんなぁ」









『全然！どうぞ！』









臣「お！健ちゃん、お疲れ」









隆二「おお！おっつ〜」









『おっつって(笑)
JKか！(笑)』









直人「最近俺とか隆二とか
JK語使うこと多いな(笑)」









『流石だね(笑)』









EL「健二郎さん、Aちゃんの小さい頃の話聞かせてくださいよ〜」









なんて酔っ払っているELLYくんが言う。









『え、やだよ』









健「なんかあったっけな(笑)
あれや！玲於の悪口めっちゃ聞いたわ」








臣「悪口？(笑)」







健「なんかな、
「玲於くんってさ〜、なんであんなに冷たいんだろう。他の子達には優しいのに…私だけなんかあたりきついし。隼くんは分け隔てなく接してくれるんだけど…なんなんだろうね、あのクソ野郎」とか(笑)」









「「あはははは爆笑」」









『私そんなこと言ったっけ』









岩田「初めの方は
お、玲於？って思ったけど、
最後のクソ野郎に笑ったww」









直己「ちっさい頃からずっといたもんね」









『アホほどいた気がする(笑)
私生意気だったからすぐにタメ口で話しちゃってたし、直己さんにもタメ口で話しちゃってたし。
なんならHIROさんにも…』









「「HIROさんも？！」」








隆二「それはすげえよww」








健「たしかに俺もすぐにタメ口やった気がするわw」









『もうあの時は本当にごめんなさいっ。
玲於くんは元々あんなんだから(笑)』









健「玲於はもうなんか想像つくわ(笑)
あとあれやな、Aのダンスはトップレベルやったし、
歌もほんまうまかったな」








臣「歌も？！」







隆二「聞きたい！」

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