塩のトリコ

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どうしていつもタイミングよく電話がかかってくるの。





『今日家泊めさせてもらえない？』





涼太「えっ、どうしたの！？」





龍友「なんや〜Aか？どうしたん？」





『今日1日だけでいいからっ。』





涼太「と、とりあえず、龍友くんとそっち迎えに行くから。」






そう電話を切って、私はマンションのエントランスで2人を待つことにした。






ｶﾞﾀﾝｯ





涼太「っA！！」





『涼太くんっ、ごめんね。』





涼太「とりあえず俺の家行こっか。」





タクシーの中では二人とも無言だった。





家に着いてリビングまで行けば、






龍友「よう、おかえり」





涼太「ただいま、んじゃあ荷物はそこら辺に置いといて。」





『ありがと』





龍友「…別れたんか？」





『うん。』





龍友「そうか…」





涼太「ごめん、話が全く見えないんだけど。」





龍友くんと同じように説明を涼太くんにする。





涼太「そういう事ね。」





龍友「んで、玲於の中では別れの理由がAに好きな人がほかにできたってことになっとるん？」






『うん、ちゃんと違うとは言ったんだけど、言葉さえぎられて。

1人にしてくれ、って。』






龍友「このまま別れたままにするん？」





『私が好きな人ができたってことで別れたってことにすれば、

玲於くんも納得してくれるだろうから、このままでいいかなって。』





涼太「Aはそれでいいの？」





『好きだからこそ、離れなきゃ行けないことだってあるんだよ。

涼太くんだって、…ごめん、自分勝手だよね。』





涼太「俺の事はいいけど、Aが幸せじゃないと、俺も幸せじゃない。」





龍友「玲於にちゃんと説明しな。」





prrr





龍友「ん？もしもし？玲於？」





玲於「っはぁ、A、龍友くんとこ行ってない？」





龍友「なんで？」





玲於「EGのとこに泊まれって言ったんだけど、

みんな来てないって言うから、心配になって。

とりあえず思い当たるとこ探してるんだけどっ。」





龍友「Aなら大丈夫や。迎えに来て、」





『ちょ龍友くん！』





玲於「その声、よかったぁ。」





龍友「今、涼太の家で3人でおるから来い」





玲於「近くまで来てるからすぐ行く。」ﾌﾟﾁｯ






龍友「ちゃんと話しろよ？」





『うん』




ｶﾞﾁｬｯ





玲於「Aっ！！」




そう叫んで真っ先に私を包んだ。





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