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127.ウォータースライダー ページ8
智「…じゃあ、ちょっと行ってくるね」
志歩さんと奈々に向かってそう言った大野さんの隣で、奈々は見れても志歩さんの事が見れない私がいた。
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奈々「はいっ、行ってらっしゃい！」
奈々はニコニコしてるけど…
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志歩「智くんっ、…私も、」
大野さんに近付いた志歩さんの腕を、奈々がグイッと引き止めた。
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志歩「っ…ちょ、っと！奈々ちゃん…！」
奈々「２人で！楽しんで来てくださいっ！志歩さんと私は他の２人と合流しときますから！」
奈々がグイグイと志歩さんを後ろに引っ張って私達から遠ざかって行った。
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智「…、ん〜じゃあ、…行く？」
「っ、はい…」
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智「うわぁ…結構並んでんな〜」
「ほんと、ですね…」
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私は全然…とゆうか、むしろこの時間がずっと続いてほしいからもっと並んでてもイイんだけど…
大野さん、これ乗るの２回目なんだよね…。
申し訳無かったな…。
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智「俺さっきこれ乗って楽しかったから実はもう１回乗りたかったんだよね」
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ほら、出た。
このさり気ない優しさ。
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智「だからAちゃんが誘ってくれて嬉しかったんだよね、実は(笑)」
大野さんよりも背の低い私の顔を覗き込むようにして、ふわっ…と私を見て微笑んだ。
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「っ…//」
その笑顔…ほんっとに、私弱い…。
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作者名：な り き | 作成日時：2017年10月16日 14時
